今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 324)オリジナル薬膳カレーライス

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医食同源というと、中国四千年の歴史あるヨ、と言いたくもなるけど、言葉としてはそう古くないらしい。なんだか意外だけど日本発祥だとか。


Wikipedia によれば、1991年の広辞苑第四版に初めて記載され、考え方は中国に古来伝わる薬食同源なんだけど、頭を医食に置き換えたのがミソ。


で、こちらの中華料理店。ランチの主流はラーメンですが、とにかく薬膳推し。どれも魅力的だけど、あえてオリジナル薬膳カレーライスを選ぶ。


壁をみれば「麺は残してもいい! 唯一無二のスープだけは飲んで下さい。全商品薬膳入り。皆様の健康のためです」との貼り紙が。どんだけ〜。


ともあれ、カレーのスパイスは、中華ならば漢方なわけで、まさに医食同源そのもの。店内に漂よう、いかにも中華っぽい香りがすでに前菜です。


まずは生姜のスープ、澄んでるのに深い味わい。生姜のスライス入りで、早くも薬膳気分。胃にやさしく、体がぽかぽかアイドリングを開始する。


本丸の薬膳カレーは、散りばめられた赤いクコの実が印象的。端っこに付け合わせ野菜がのってます。ひと口食べれば、ザラっとした食感です。


何らかの木の実が入っているのかな。良薬口に苦しというけど、漢方っぽさはなく、程よい辛さ。ご飯にまぶしつつ、どんどん食べられます。


スプーン休めに白菜を食べれば、古漬けかな、酸味が心地よく、高菜の塩っぱさといいコンビ。辛さが舌にずっと殘るのが、薬膳ならではかな。


大将が3人連れに「うちはラーメン屋ではなく薬膳屋です。これぞ東洋のパワー、私も病気知らずだけどヘルニア持ち!」と大演説をぶっている。


なるほど。薬膳の効能書はさておき、あの歳まで元気でいられるのは1つのエビデンスだな。ペロリと平らげ、ほてる体を水で冷やして席を立つ。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。