今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 382)カツオ丼定食

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カツオには2回旬がある。春の初ガツオは赤身が多くさっぱり。「目には青葉、山ほととぎす、初鰹」で知られ、江戸っ子にも人気。


一方で秋の戻りガツオは、寒い北方の海から帰ってきただけあり、その身に脂をまとい、トロガツオなんて呼ばれるほど濃密な味。


ブログをみれば前に食べたのは6月なので、初ガツオだったのかな。まあ、冷凍だろうと峻別できる舌ではないから無問題ですが。


先日も書いたけど、東海林さだお先生は、マグロの鉄火丼に倣ってカツオの銀火丼をつくった。鉄よりもおいしいから、銀だとか。


まあ、どちらもおいしいし、優劣よりも好みの問題。程なくやってきたカツオ丼は、見目麗しく、ツヤツヤと切り口が妖しく輝く。


薬味がワサビではなく、生姜なのがいかにもカツオ。醤油に溶いて回しかけ、ひと切れ食べれば、ねっとりと舌の上で旨みが広がる。


薬味が生姜だからか、魚なんだけど馬刺し感覚。マグロより血合いの風味がするけど、それも個性。生姜の風味で気にならない。


調べればマグロもカツオも英語では同じく「ツナ」。実際、ツナ缶はカツオ原料も多いとか。へえボタンを 50 回押したい知識です。


昆布、おしんこ、梅干の小鉢をつつき、味噌汁も啜って、おいしく完食。青魚の DHA  的な何がしかが、体によいことでしょう。


ごちそうさまでした。