今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 619)しじみ鶏そば

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しじみの味噌汁が二日酔いにきくという俗説がある。「しじみ習慣〜♩」なんて、しじみエキスを煮詰めたサプリも売られている。


実のところ、味噌汁=水分と塩分の摂取が二日酔いを楽にする程度で、別にポカリでもよい。な〜んて、身も蓋もない話もあります。


ともあれ、しじみに多く含まれるオルニチンは肝臓の働きを助けるらしく健康にはよさそう。つまり、普段からとっておくべきだな。


で、しじみ鷄そば。そばといっても中華そばですが、鷄との組み合わせは想定外。陸と水の旨味のいいとこ取り、試さざるをえまい。


なんでも鳥取の大山鶏らしく、そういえば宍道湖しじみも有名です。宍道湖産ではなさそうだけど、思わぬ鳥取攻めに嬉しくなる。


鳥取は行ったことないな。どうしても島根と混同されがちだけど「左ヒラメに右カレイ」「左島根に右鳥取」と覚えるのがよい。


取鳥と覚えちゃう子どももいるらしく、気持ちはわかる。由来を調べると、かつて鳥を捕まえる鳥取部が多くいたので鳥取県らしい。


とかいううちに到着。美しく澄んだ醤油スープに、キラキラ油が浮かんでいる。ひと口飲めば、まずはしじみ、続いて鷄の味がくる。


細ストレート麺は硬めで、どことなく盛岡冷麺風。醤油は奥出雲の古式醤油とか、おお、山陰がタッグで攻めてきた! 益々嬉しい。


あおさ、とろろ昆布、板のりも香りを豊かにします。あっさりでも奥が深くて、卓上にあるのに胡椒をかけるのがはばかられました。


ごちそうさまでした。