今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 419)そば屋のかつ丼

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かつ丼と聞いて思い浮かべるものは、トンカツと玉ねぎをダシと玉子でとじて、丼ぶり飯に盛りつけた丼ぶりでしょう。三つ葉があればなお嬉しい。


ところが、これは多数派の幻想。丼めしにキャベツ、そこにソースをくぐらせたトンカツ、なんて地域もあれば、ドミグラスソースをかける地域もある。


つまり、かつ丼とひと口にいえども群盲象を評するがごとく、同床異夢なわけです。しかし、そば屋のかつ丼と限定すれば、おおよそ同意が得られる。


ダシのきいたそばツユをベースに、サッと煮込まれて歯触りのよい玉ねぎ、半熟トロトロの玉子、それらを従え威容を放つトンカツさま。あゝヨダレが出そう。


で、こちらそば屋のかつ丼。何度か食べたけど、いつ食べてもおいしい。品切れもあるほどの人気者。まずは先付けをつまみつつ、登場を待ちわびる。


https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/08/25/070700


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茄子煮、冷奴、お新香。ビールのジョッキがいけそうな立派な品揃え。しみじみ味わううちに、やってきましたマイかつ丼。ミニそばが、ニクイねえ。


三つ葉じゃなくて、水菜だね。彩りは文句なしだからどちらでもいいや。まずは端っこのカツをよけて、玉子丼を楽しむ。ダシの味がよくわかります。


さて、お次はしっとりカツをパクり。サクサクだけがすべてではないとわかります。豚肉のしっかりした繊維質を楽しみつつ、ご飯をかきこむ。


飴色の玉ねぎはサクサクで、汁物がわりにすするミニそばもおいしい。はっきりいってランチとしては食べすぎですが、おいしいは正義です、やめられない。


カツとご飯をバランスよく食べるのは難しいですね。なるべくカツを残し気味に食べてゆき、最後にひと切れ残したカツで米つぶをかき集めるのが流儀。


すっかりキレイに食べ終えて、お茶をすする。店員さんが、お盆にのった飴ちゃんを「持って帰ってね」とおススメしてくれるまでがこちらのランチ。


のど飴と、メントスを1つずついただいて席を立つ。午後の仕事に差し支えかねない量ですが、心の満足度はそれ以上。そば屋のかつ丼はおいしい、のです。


ごちそうさまでした。