だし、というと鰹節や昆布の旨味を引き出した汁物である。鶏ガラスープや、野菜のブイヨンなども広い意味ではだしである。ところが、こちらは固形のだし。
山形でだし、というと夏野菜を細かく刻んで、醤油や酒などで和えてつくる郷土料理である。近所のスーパーにも取り扱いがあり、何度か食べたことがある。
wiki によれば、きゅうりとナス、その他夏野菜を細かく刻むらしい。その他がバリエーション豊富で、茗荷、生姜、オクラ、紫蘇など、家庭によって幅広い。
ご飯や冷奴にのせると涼がとれるという寸法で、生活の知恵である。だしそばというとかけそばを思うけど、山形のだしがうんと乗せられた冷そばでした。
まずはだしを食べてみる。きゅうりボリボリ、おくらヌメヌメ、なすクニクニで、塩っ気が強い。確かに白ご飯のお供になりそうで、当然にそばにも似合う。
あとはひたすらそばとともにすする。そばの喉越しを楽しむというより、よく噛んで野菜の旨みを感じる食べ方ですね。ほんの少し、茗荷の味もするな。
しつこい残暑もそろそろ終わるだろうし、冷そばが嬉しい季節も、そろそろかな。暑さ寒さも彼岸まで、もう少し夏モードの食事を楽しみますかね。
ごちそうさまでした。