いかはおいしい。煮てよし、焼いてよし、揚げてよし。なんなら刺身でもおいしい。多種多様な調理法こそ、いかが愛される証左である。
以前ブログで、いか文化について書いたとおり、わが国で古くから親しまれる庶民の味方である。ところが最近は不漁が懸念されている。
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2021/07/18/070100
中国による乱獲とか、気象変動とか、理由はともあれ心配ですね。SDGs は難しい課題ですが、食文化の継承のためにも考えなきゃね。
さて、久しぶりに来たこちらはハゼ天や春菊天など誘惑が多い。しかし、気軽に食べられるうちがチャンスとばかりに、いか天を注文。
そばがちょうど茹でたてなのが嬉しい。やさしい味のツユ、喉越しよいそば、デンと横たわるいか天。三位一体の様式美を楽しみます。
一番槍でいか天をガブリ。衣はサクサク、イカはスゥと歯が通る柔らかさ。ツユを適度にまとい、天ぷら屋に来たかのような錯覚を覚える。
ご飯が欲しくなる味わいに、たまらずそばをすすれば、適度な弾力とキレのよい喉越しに耽溺する。七味をかけて、刺激もプラスする。
食べ進めれば、いか天はツユに沈み、衣がモロモロと崩れ、油がツユに溶け出す。こうなると、また1つ味のグレードが上がります。
四の五のいわずとも、おいしさに間違いはない。立ち食いならではの種物、いか天を味わい尽くしました。今度は玉子もつけようっと。
ごちそうさまでした。