今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 575)生姜焼肉とエビフライ定食

 

おや、こんなところに定食屋。国道沿いの間口の小さな店だけど、この前まで何だったか思い出せない。ともあれ、ここで会ったが百年目、新店のノレンをくぐる。

 

どうやら中華らしく、ランチメニューにある台湾風焼き刀削麺が物珍しい。初めての店だし、ここは慎重に定食にしようかな。メニューの一番上、Aセットで行こう。

 

壁には日本酒の瓶が並び、夜は居酒屋なんだろうか。テーブルとカウンターで10席ほどの小ぢんまり感は嫌いじゃない。国道をトラックが通ると揺れるのも味がある。

 

壁には「魚沼産コシヒカリ、お米に自信」との貼り紙が。魚沼産コシヒカリは収穫量の何倍も流通しているなんて記事を読んだことがあるけど、ブランド米も大変だな。

 

ともあれ、注文するや厨房からカンカンと鍋の音がして耳でランチを楽しむ。程なく到着したのは、肉たっぷりの野菜炒めといったひと皿で、箸を割るのももどかしい。

 

まずはエビフライを食べるかね。卓上のボトルは黒と赤の2種類。どちらかが醤油、どちらかがソースだろうけど、判然としない。ええい、ままよ、と赤をかけてみる。

 

醤油でした。うーん、医療用ガスのように色の規格を統一して欲しいよね。でもサクサクの衣にプリプリの身は、醤油でも文句なしにおいしく、ごはんをかきこむ。

 

ごはんの炊き加減がバッチリで、魚沼産であろうとなかろうと関係なくおいしい。ここで生姜焼肉を食べると、生姜と醤油がバランスよく競い、オカズヂカラ抜群です。

 

玉ねぎ、にんじん、ピーマンと野菜たっぷりなのも嬉しく、ごはんの上にワンバンさせて口に放り込み、少し色のついたごはんを追いかけて頬張る。サイコーだなぁ。

 

新店だけど少し手狭だからか、おいしいのにすいているのがありがたい。BGMがなく、店員さんの中国語だけが飛び交う。ぜひとも長く続いて欲しい店ですね。

 

ごちそうさまでした。