今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 587)鶏の唐揚げ定食

 

 

週末ドライバーは運転技術が未熟なひとを揶揄する言葉だけど、週末シェフというと家族思いの雰囲気が出る。私は後者だが、揚げ物はつくるのも片づけも面倒である。

 

鶏ももをひと口大に切り、醤油、酒、みりん、生姜、ニンニクに漬け込み、しばらく寝かせたら水気を切って、粉をはたいて、低音で熱を入れ、高温でからりと揚げる。

 

比較的シンプルな鶏からですらこうだ。天ぷら、ましてやトンカツなどはさらに工程が多い。あまつさえ、食後に油ものの片づけをしなければならないのは、ツライ。

 

で、外食で油ものを食べるときには、感謝の気持ちが自然と湧いてくる。年齢と健康を思えば、せいぜい週一回のお楽しみなので、そのぶん真剣に食事と向き合うのだ。

 

箸をわり、まずは味噌汁を飲んで箸を湿らせる。そのあと、健康のためベジファーストで唐揚げの下に敷かれたレタスを喰む。シャクシャクと涼をとったのち、唐揚げ。

 

小ぶりな唐揚げだけど、ひと口でいくと油の熱さにやられる可能性がある。おちょぼ口で半分かじれば、生姜や醤油など下味がきいており、オカズヂカラは期待以上。

 

サクサクの衣、旨みたっぷりの脂、歯ごたえのあるモモ肉のジェットストリームアタックルパン三世ばりのごはん泥棒です。オカズ、ごはん、味噌汁と三角食べする。

 

途中、きゅうりの酢の物、梅干の酸味で口をリセットしつつ食べればあっという間に完食。いつか油を受けつかなくなる歳になるのかな、それまでは、揚げ物バンザイ。

 

ごちそうさまでした。