メロンパン、タピオカ、マリトッツォ。マスコミか、商社か、仕掛け人はともあれ、ブームは突然やってきてジワジワと消えてゆく。寿司トッツォ、好きだったのに。
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2021/11/06/070000
さて、同じ文脈で語るのは違うかもしれないけど、からあげ屋ブームも山を越えた気がする。家庭料理や居酒屋メニューとしては不変だけど、専門店は減っている。
昨日、卵の価格上昇を考えたのと同じ理由で、燃料費高騰、円安、鳥インフルなど鶏肉界隈も大変と思う。食べ支える、というわけではないけど、本日は中津からあげ。
ちょうどつくり置きの弁当が品切れのようで、メニューを確認すれば、むね500円、もも600円。サッパリとしたむね、ジューシーなもも、どちらも捨てがたい。
東村アキコの「ひまわりっ」によると、宮崎名物チキン南蛮では、県民のなかでもむね派ともも派が争っているという。ハーフ&ハーフが欲しいけど、ももを選ぶ。
ビアンカかフローラは、迷うことなくビアンカだったし、なんなら2周めもビアンカを選んだな。ためらうことなくフローラを選んだ近藤くんは元気にしているかな。
ジジジと油の音色を聞きながら、揚げあがりを待つ。どうやらイートインがあるらしく、ごちそうさま〜と店を出るのは若者ばかり。若さって油物を求めるのよね。
さて、待望の弁当は、みっちりごはんと唐揚げのコントラストが美しい。キャベツとポテサラはあくまで彩り、ザ・漢メシにこころが弾む。持ち帰って、いざ実食。
まだ熱を帯びたからあげをガブリ。カシュっと皮が香ばしく、ジュワっと脂が滲み出る。生姜とニンニクがきいた味つけは間違いないごはん泥棒、オカズヂカラ無限大。
中津からあげはもともと養鶏場が多かったから地域に根ざしたらしく、部位や味つけは店ごとに特徴があるらしい。なかなか大分にはいけないので、嬉しく食べる。
野菜類で口をサッパリさせつつ、シアワセを噛みしめる。1つ疑問なのは、店のポスターにからあげグランプリ東日本醤油部門金賞と書いてあったこと。大分なのに。
まあ、モンドセレクションのように店の箔をつけるのも大事だよね。四の五のいっても目の前のおいしさに間違いはないしね。胃も心も満たされる愉快なランチでした。
ごちそうさまでした。