二十四節気と体感のズレは、新暦導入時からずっとあったけど、地球温暖化が更に追い討ちをかけている。なんかもう、ず〜っと夏。気づけば秋がなく冬になっている。
暦の上では残暑なんて言われても、関西人の「行けたら行く」くらい信じられない。四季から二季へなんて記事も読んだけど、なんかそのほうがしっくりきませんか?
とはいえ四季折々のメニューに未練があるので、温暖化ストップは難しくとも、少しでも環境に貢献しておきたい。ちなみに割り箸は間伐材を使うので、エコなのです。
能書きはさておき、こうも暑いと麺食いの私でも温麺はつらい。ざる、ぶっかけ、冷やし。名前はともあれ冷たい麺で涼をとりたい。そんな思いで、券売機を眺める。
左上から1行ずつ右下まで確認して、結局は左上に配置された季節メニュー「冷やし梅とろろうどん」を選ぶ。写真をみてもまず間違いのないサッパリしたうどんです。
まず器が冷たいのに好感、客が求めているところをわかっています。こちらのウリは博多風のダシですが、冷やしは濃いめのツユのようですね。チラリとワサビをとく。
もちもちのうどんとまぁるい塩味のツユがよく合います。ワサビのパンチが結構きくので、少しだけにしてよかったな。ツユが少なめで、溶け出さないとろろ昆布を喰む。
当たり前ですが強い昆布の香りが鼻を抜け、クニュクニュした食感も独特です。ザクザクのワカメ、舌がしびれるほど酸っぱい梅干しなど、実にバランスのよい布陣です。
気持ちうどんの量が物足りないけど、腹八分目、足るを知るのが大事ですね。これでワンコインならお値打ちといえましょう。最後に残るツユをひと口飲んで下膳する。
ごちそうさまでした。