期間限定メニューによわい。別に無理をして食べる義理はないのに、好奇心に押しつぶされる。まして旬の素材なら、できる限りチャンスを活かしたいのが人情である。
で、やよい軒の夏メニューと1年ぶりの再会です。夏場に南国宮崎の名物を食べるのは理に適っているのではないでしょうか。おいしいけどおかわりはしない決意です。
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2022/08/01/070000
去年のブログを確認すると、カラッと揚がったチキン南蛮に、スルスル飲めちゃう冷汁のコンビは、素軽く食べられるのにゆうに1000キロカロリーを超えてくるのだ。
見た目は子供、頭脳は大人。そんなイメージだろうか。満腹感のわりにハイカロリーなので、いくらやよい軒がいざなってもおかわりはしないのだと、ふたたび誓う。
定食の布陣は、左上から焼きサバ、チキン南蛮、キャベツ、冷汁、もち麦ごはん。いつもなら味噌汁で箸を湿らせるけど、いきなり冷汁はためらわれ、キャベツを喰む。
胃が動いたところでチキン南蛮をば。ガブリとかじれば、衣はサクサクを通り越してカリカリ。甘い南蛮タレとこってりしたタルタル、モモ肉の旨みと脂はマーベラス。
この味はごはん泥棒にもほどがあるけど、先ほど二度にわたり誓いをたてたので、ごはんはひと口だけ。咀嚼しながら、冷汁用にサバの身をほぐせば、皮がパリパリ。
たまらずひと口食べると、サバの身の旨みがギュッとしまっており、やはりごはんをひと口。本来なら焼きサバに醤油をかければ、それだけで2膳はいけるはずなのに。
ともあれ、ごはんに頼らず、キャベツを挟みつつチキン南蛮を食べてゆく。じっくり丁寧に噛めば、もも肉の弾力が堪能できます。うん、非三角食べも悪くないですね。
途中で、脂っこさを打ち消すべく、味噌汁がわりに冷汁をズルリ。氷がとけてちょうどよい濃度なので、かなり濃いめですが、豆味噌の風味がよくわかるので嬉しい。
チキン南蛮を平らげ、いよいよ冷汁。冷えた味噌汁にごはんを入れる背徳感は美味しんぼでもやっていたけど、いわば県公認のねこまんまですが、胸を張って食べよう。
もち麦ごはんを冷汁に入れると、その熱で氷が溶けていきます。レンゲに持ち替え軽くかき混ぜてひと口。サバの風味も加われば、ただの冷たい味噌汁ではありません。
冷たい豆腐を舌で押しつぶし、きゅうりをパリパリ喰み、サバの骨ごと身を噛み締める。いくらでも食べられそうな錯覚に陥るけど、だんだんと腹くちくなってくる。
小丼ぶりになみなみとした味噌汁を飲むのは、塩分的に少し背徳感がありますが、冷汁の底に沈んだ米粒を残さないためにも、一滴残さずきれいにいただきました。
ごちそうさまでした。