金沢で寿司。贅沢な響きであり、普段の食生活からはかけ離れている。ケの日といえば、そばを啜ったり、菓子パンをかじったりだけど、たまにハレの日があっていい。
猛暑のもと墓参りを終え、ダメもとで人気寿司店に足をのばす。各種ガイドブックに紹介されている名店で、地元ながら初めての挑戦で、見事にカウンター席をゲット。
築百年超の町家を改築した店内は趣きがあり、客層も家族連れ、若いカップル、スナックママ風の和服女性など多彩である。生ビールを飲みつつコースの三品をつまむ。
テレビには高校野球が映り、いわゆる老舗の怖さはない。タクシーの運転手さんもたまに出前をとるというし、地元に愛され、観光客もひっきりなしにくる理想の流れ。
そして、さすがに古都金沢。生サーモン、天ぷら、煮カレイなど、先付け三品はどれも美しく、もちろんおいしい。ダシがきいていて、懐かしくも、上品なお味です。
そして、にぎり九貫。説明を受けたけど、ランチビールの影響か失念しました。覚えているのは下段右から二つ目のノドグロ。皮目が香ばしくクニクニとおいしかった。
もちろん、名前はさておき、どれもおいしい。白身が多いのがいかにも北陸ですね、江戸前とは種類が異なります。シャリが少なめなので、ペロリと平らげました。
デザートは醤油アイス。こちら大野は日本五大醤油蔵の1つなので、地元の醤油を使っているかな。ほんのり茶色で、みたらしのように甘塩っぱくて、当然においしい。
お盆だから、四つ足のものは食べない。などというと古い考えのようだけど、食文化の1つではありますね。まあ、このあと8番ラーメンを食べに行くのだけど(笑)。
ごちそうさまでした。