今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 953)自家製・なみえ焼きそば

 

新宿で福島フェアが行われると聞きつけ、うきうきと出かける。地ビール会津カツ丼に長蛇の列ができ、イカ人参などおつまみセットで午前からご機嫌にやっている。

 

伝統的なお菓子やミニチュアの赤べこも売っていて、それなりに盛り上がっている。福島といえば、学生の頃会津に行って、鶴ヶ城やさざえ堂を観光した思い出がある。

 

今なら歴史に興味があるし、財布に少しばかりお金もあるので、もっと有意義に観光や食事をしただろうな。なかなか会津までは足を伸ばせないから惜しいことをした。

 

そんな福島フェアで買ってきたのは浜通り浪江町名物なみえ焼きそば。「なみえ」と書くと安室奈美恵を連想しがちだけど、浪江である。ご当地焼きそば、楽しみだ。

 

50年前に労働者向けに広まったなみえ焼きそばは、功罪あったB-1グランプリで1位をとったこともあって知名度も高い。具材はもやし、豚バラのシンプルなひと品。

 

ラードをフライパンで温め、具材を炒めたのち、たっぷりのソースを極太麺に吸わせて完成。茶色さこそおいしさの証し、ソースの焦げた匂いは永遠のアイドルです。

 

極太麺にソースがしみこんでおいしい。これだけ味がしみるとうどんなら崩れそうだけど、特製の麺はもちもちのまま。ビールが進む味の濃さは、きっとご飯にも合う。

 

富山ブラックラーメンなども同じで、労働者向けにご飯が進むように進化した地元グルメはどれもおいしい。土地との結びつきはあろうけど、東京で食べてもおいしい。

 

パッケージのおすすめどおり一味唐辛子をふると、しつこくなりがちなソース味がピリリと引き締まり、完全体となりました。いつか福島へ行って、食べてみたいな。

 

ごちそうさまでした。