今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 598)サバの一夜干し焼定食

 

 

一夜干しってなんだ? 干物界隈は知らない言葉が多いね。先日食べた文化干しは、天日ではなく冷温風機による干物だったけど、すると一夜干しは夜干したものか。

 

本来の語義でいうと、その通りらしい。直射日光ではなく、涼しい夜風にあてて乾燥させる。最近は冷風乾燥機を用いることも多く、その場合はこれも文化干しである。

 

定義はともあれ、やってきたのはメタリックな見目がカッコいいひと品。モビルスーツでいうなら、百式はやはり金色であり、黄色ではいかんのです。なんの話だっけ。

 

そうそう、サバの一夜干し。パリパリの皮に箸を突き刺し、ミシミシと身を割く。ひと口大に切り分けて食べれば、サバ本来の旨みがしっかり伝わってきて、おいしい。

 

身がキュッと引き締まっているのは干物ならでは。脂も少ししつこいくらいなので、大根おろしに醤油を垂らしてともに頬張れば、相性バッチリのオカズヂカラです。

 

サバの生き腐れというくらい、傷むのがはやいサバ。先人の知恵は大したもので、塩や酢でしめたり、干物にしたり、長くおいしく食べる工夫がなされてきたわけです。

 

文化干しとの違いはわからないけど、50歳を前に干物のおいしさに目覚めつつあります。もっぱら味の味醂干しばかり食べてましたが、こんどは何を食べようかな。

 

ごちそうさまでした。