今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 965)天津麺

 

外食をしない家で育ったけど、高校生ともなると土曜の部活前に付き合いで外食するようになった。母のつくる弁当でもいいんだけど、友だちを優先する時期だよね。

 

あのころ初めて食べたものといえば、豚骨ラーメン、吉野家、カツ丼、チャーハンなど、若い胃には刺激が素晴らしかった。そんななか忘れられないのが王将の天津麺。

 

国道19号沿いでかなり広かったように思う。消費税が導入された時期で、各店舗1円玉が足りなくて、1円玉100枚で餃子ひと皿食べられるなんてフェアをしていた。

 

なんとなく選んだ天津麺は、ぽってりしたかに玉とスルスル食べられる麺がピッタンコで夢中になって食べたっけ。あの原体験が忘れられず、今も年イチで食べますね。

 

こちらはいわゆる華僑の街中華。本格的な味つけながらも、日本人の好みに合わせて焼き餃子や天津麺も出しています。注文すると、玉子が焼ける音が聞こえてきます。

 

音もごちそうだな、と思うよりも早く、香ばしい香りもやってくる。「待ってる時間も、デートの内でしょ」とは古賀春華の名言ですが、待ち時間もランチの内です。

 

そうこうするうちに、天津飯の御成り。黄色い丼ぶりからは想像もつかないおいしさを堪能します。なぜ、わが国で天津麺が発達したかは民俗学にでも、委ねますかね。

 

当ブログ初めてですが、味の感想は述べません。初恋が忘れられないように、初めての天津麺もまた然り。もちろん、言わずもがなですが、幸せな時間を過ごせました。

 

ごちそうさまでした。