昨日、丼ぶりものについて「名は体を示さない」と書いた。牛丼、豚丼、親子丼、中華丼あたりもそう言えるけど、ねぎとろ丼はさすがに、アレしかないと言えようか。
マグロの骨からねぎとった中落ちを叩いた「ねぎとろ」がのったアレである。朝令暮改、君子豹変す、名は体を示すものもあるようだ。とはいえ、ねぎは必須ではない。
上に書いたとおり、「ねぎとろ」はこそげとるの古語「ねぎとる」に由来するから、ねぎはなくともよいのだ。とはいえ、いろどりにのっているぶんにはウェルカム!
さて、ねぎとろ丼をよくみれば、うす〜い赤緑白の、イタリアントリコロールである🇮🇹なるほど、食欲をそそるわけだ、と納得しつつ、わさび醤油をくるりかけ回す。
ねぎとろは咀嚼がほぼ必要ないので、ごはんをグイグイと飲み込む快感が味わえる。マグロの脂を潤滑油に食材が喉を駆け抜けてゆく。チェイサーの味噌汁もおいしい。
半分ほど食べて小鉢や漬け物でひと休み。醤油を少し垂らして、ガブガブとごはんを吸い込んでゆく。ハッキリいって早食いだけど、たまには無礼講でいいじゃないか。
ごちそうさまでした。