今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 456)カツオのタタキ丼

 

カツオには旬が2回ある。春先の初鰹はサッパリした味わいで、秋口の戻り鰹は脂ののった味わい。江戸っ子ではないので、どちらも軽重なくいただきます。

 

カツオは血合いが嫌がられるのか、子どもに人気はない。ググってみれば、2022年の人気ランクは、サケ、タラ、マグロ、サバ、シラス、ブリの順とか。

 

そういえば両親が北陸生まれだからか、実家ではカツオを食べたことなかったな。学生の頃の宴会の刺し盛りにもなかったし、カツオデビューは遅いほうだ。

 

さて、カツオのたたき丼。東海林さだお氏が提唱する銀火丼はカツオの刺身丼で、鉄よりおいしいから銀だとか。まあ、たたきになっても基本は同じ。

 

生姜醤油を回しかけ、まずはカツオをパクリ。ねっとりとした食感、香ばしい炭の香りはカツオとしか形容できない。当然ご飯に合うので、もりもりかきこむ。

 

味噌汁を飲んでひと息ついて、カツオを堪能する。ほうじ茶、漬け物をアクセントにすると、勢いづいたままで、一気呵成に食べ終えてしまう。おいしい。

 

冷凍技術やハウス栽培が発達した今でも、やはり旬はありがたい。季節が都会ではわからないけど歳時記はうつろいゆくわけで、胃も心も秋を実感しました。

 

ごちそうさまでした。