今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 655)鉄板ハンバーグ本気盛り in ガスト

 

ガストというと、すかいらーくの廉価版、学生の財布にやさしいファミレス、といった思い出がある。事実、1992年の創業当時は、安くておいしいファミレスだった。

 

そんなわけで、グループ再編を経てすかいらーくグループの中核となった今でも、ガストに思い入れがある。稲城のガストに繰り出した若い頃を思い出しては赤面する。

 

さて、ファミレスの看板といえば「ハンバーグ」である。肉汁たっぷりのハンバーグは、舞台装置としての鉄板とともに、少し日常から離れた食事を演出してくれる。

 

ガストは久しぶりなので、胃も財布も奮発して本気盛りを選ぶ。ハンバーグに目玉焼きがのり、鶏の唐揚げ、薄いカツ、エビフライが添えられたワンパク盛りなひと品。

 

付け合わせのコーンと豆は彩りにすぎず、茶色いカロリー塊と格闘するのだ。ジンジャーエールをちびちび飲んでいると、ネコ型ロボットが料理を運んできてくれる。

 

令和になると、さすがに近未来だな、と思いつつネコ型ロボットの頭を撫でて、完了ボタンを押す。平皿に盛られたライスに郷愁を誘われながら初手で唐揚げを頬張る。

 

ナイフとフォークで食べるというギミックこそ、プチ非日常たるファミレスのスパイスだよなあ。唐揚げ、紙カツ、エビフライを次々と胃に納めると、ライスは半量。

 

どれもこれも、とがったところのない万人受けする味がやさしいな。さて、本丸のハンバーグ。半熟の目玉焼きごと真っ二つにナイフを入れると、黄身がトロリ流れる。

 

返す刀で八等分に切り分け、フォークを利き手に持ち替えれば、あとはひたすらハンバーグとライスの往復。たまにランチスープを飲めば、美しき三角食べの実行です。

 

食べられるのも体力のうち。アラフィフになると強く実感します。せっかくドリンクバーをつけたので、食後にコーヒーをじっくり味わう。…思えば遠くに来たもんだ。

 

ごちそうさまでした。