今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 995)肉玉うどん

 

昨晩は久しぶりにお酒を飲んだ。楽しいお酒でも、ビール、日本酒、焼酎とチャンポンすると、少しくたびれる。朝起きてみると、明らかにアルコールが抜けていない。

 

こういうときは自然回復に任せず、早いうちに胃に何か入れておきたい。酒で失われた水分と糖分を補充するなら、やはりうどんだろう。そばではない、うどんがいい。

 

二日酔いには、コシがしっかりした讃岐うどんや、はんなりしたダシの関西風ではなく、関東の濃ゆいツユに泳ぐやわめのうどんがいい。そうと決めたら、財布を確認、

 

お目当ての店は現金払いだし、朝早いのでお釣りも用意されていない。どうやら五千円札だけなので、あらかじめ駅でPASMOにチャージして千円札に崩しておこう。

 

7時を回ったばかりなのに、先客が3人食べている。同好の士に敬意を払いつつ、肉玉うどんを注文すれば、店のオトウサンが手早く袋から取り出して茹で始める。

 

とはいえ、ものの1分もせず出来上がり。恭しく丼ぶりを受け取り、カウンターの端に陣取って七味をふりかける。勝手知ったるツユの味、味見などせずともOKです。

 

まずはうどんをひと筋すする。舌で潰せるやわらかさは思い描いたとおり。ツユを味わいがてら玉子の白身をつるりと飲めば、一緒に口に飛び込む天かすの油がしみる。

 

熱々のうどんを食べていると、純白のうどんが甘くて濃いめのツユで茶色に染まっていく。脂の甘いヒラヒラ肉に半煮えの黄身を絡めれば、すき焼き的な味わいがグー。

 

夢中ですすると、あっという間に食べ終える。いつもならツユは残すけど、水分、糖分だけでなく体が塩分を欲しているので、ためらいなくすべて飲み干してしまえ。

 

ごちそうさまでした。