今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 199)ダンダダンの焼き餃子弁当

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焼き餃子なんてのは焼き立てをハグハグ、アチアチ食べるからおいしいのダ。そいつをビールでキューッと流し込むまでがワンセット。最高です。


しかし、ダンダダン酒場が弁当を始めたからには応援せねばなるまい。アリンコのような私でも、小さいことからコツコツと行えばよいのです。


焼き餃子弁当を頼めば、1015 分お時間をいただきますとのこと。ガッテン、承知。焼き立てを用意してくれるならいくらでも待ちますよ、ハイ。


コンビニでビールを買ったりして、物心ともに準備は万端。あとは仕上げをごろうじろ。受け取った弁当を、いそいそ急ぎ足で持ち帰るのダ。


焼き餃子5つ、明太日の丸ご飯、太めのメンマ、お漬け物。必要にして十分なツワモノたちを前に武者震い。まずは、何はなくとも餃子をパクリ。


店ならば、ヤケド注意の肉汁が飛び出ますが、さすがにお弁当では落ち着いている。しかし、モチモチの皮まで肉汁をまとう餃子の味は二重丸。


そこでご飯をかきこめば、しあわせのかたちがくっきり見えてくる。ここでビールをゴクリと飲めば、安直ながらパラダイス銀河を漂う気分です。


店でのランチならスープだけど、お弁当ではメンマ。コリコリ、ビールに合う。お漬け物は箸休めにちょうどいい、爽やかな酸味が助かります。


明太子が意外とカライ。ほんの日の丸程度しかのっていないのに、自己主張がものすごい。オレ、この弁当の裏番ですからね、なんていうレベル。


自分は飲食業とは縁遠い職業だけど、生きていくうえで飲食業がありがたいとしみじみ思う。できることしかできないけど、応援して行こう。


ごちそうさまでした。がんばれ!

定食春秋(その 198)松屋の牛焼肉丼弁当

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松屋の新作、丼弁当シリーズ。私を惹きつけてやまない、松屋の各種定食が丼ぶりになったとか。見せてもらおうか、松屋の実力とやらを!


各種定食と書きつつも、実のところ牛焼肉定食一択です。他のもおいしいだろうけど、今度松屋にいつ来られるかと思うと、浮気していられない。


でも、持ち帰りにしたいときはサラダなんかで荷物が多くなるんですよね。その点、丼ぶりなら問題なし。ここは1つ、ものの試しに買ってみる。


松屋名物・セパレート容器にのった牛焼肉と青ネギ、大根おろしを盛り付ける。店頭のポスターほどうまくはいかないけど、なかなかの出来栄え。


そこにポン酢をかければ、まごうことなき「牛焼肉定食をご飯にのせちゃった丼ぶり」の完成。ひと口食べれば、ポン酢ライスの様相が新鮮だな。


いつもながらにキシキシ繊維質の松屋の肉。これがいいんだよね、脂身ではない、肉の歯ごたえ。ふと、サラダが欲しくなるのはいつものクセか。


あっ、でも大根おろしがサッパリするなぁ。いつものようにおろしポン酢に漬けるだけだと、ここまでのサッパリ感はなかったもんなぁとニヤリ。


考えてみれば、店でもすべてのせてしまえば事足りるメニューなんだけど、お行儀が悪いもんな。こうして公式メニューにしてくれるのはイイね。


外食から中食への流れのなか、うまく立ち回らないといけないのかや。味はもちろん、安定感、新規性が求められて、大変だね、どこもかしこも。


最後までキレイにつついて完食。ゴクゴク飲むペットボトルの水がおいしいこと! なんだろう、丼ぶりを食べると、元気がでるよね、不思議と。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 298)ちくわ天そば

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朝の立ち食いそば。かつての日常が少しずつ戻っていくんだな。油断大敵だけど、オラ、ワクワクすっぞ。やっぱり朝は温かいのがいいよねえ。


財布を確認すれば、410 円と諭吉殿のみ。電子マネーの使えない小規模な店で朝イチの万札払いはやめとこう。するとメニューは絞られるゾ。


価格帯でいえば下のほう。かけは 340 円、たぬき、きつねは 400 円。春菊天には届かないかな〜とみれば、ちくわ天なら 410 円だ。即断です。


小銭をトレイにのせつつ注文すれば、1分ほどで呼び出しがかかる。きたぞ、きたぞ、ちくわ天。2度半裁されたであろうちくわが鎮座してます。


まずは七味をパラリとかけ、ツユをごくり。五臓六腑というか、血管にもしみわたるおいしさ。唐辛子の刺激で、身も引き締まる思いです。


そばは安定の茹で麺。壁をふと見ればプラス 190 円で本格そばに変更可ってかいてあるな。分お待ち下さい、だって。こんど頼んでみるかな。


それにしても、やはり、ちくわ天はやさしさでできている。フワフワの衣にしみていくツユ、歯をあてれば、すううって裂けてゆく儚さがいい。


どう食べても、うまい、うまい。理屈はどうであれ、そば、ツユ、ちくわが見事になじんでいる。オーケストラではない、のど自慢のような調和。


あっという間に食べ終える頃にはお客さんが増えているネ。カウンターの隙間に下膳して、ティッシュで唇をぬぐって、デコ汗をかいて店を出る。


ごちそうさまでした。

定食春秋(その 197)ファミマの惣菜パン

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まわし者ではないけれど、ファミマのパンはおいしい。20 年近く前、新婚の頃、近所のファミマに週末の朝ご飯を買いに行くのが好きだった。


日進月歩のコンビニ飯。パン界隈も例に漏れず。で、家人が「ファミマのチョコクロワッサン」とやらを絶賛しているおり、ランチに購入する。


とはいえ、塩っぱいパンがないとご飯を食べた気がしないので、明太フランスも購入。大好きなんだよね〜コレ。見るとついつい買っちゃう。


まずは「チョコ好きのための チョコクロワッサン」をパクリ。おお、板チョコが入ってるやん。クロワッサンはしっとり、チョコはパキリ


なんか、昭和の時代なら上等なオヤツに出てくるクオリティ。大きな喜びと少しの寂しさを覚えつつ、夢中で食べ進める。長生きしてみるもんだ


お茶で口をリセットして「もっちり食感 明太フランス」を食べる。フランスパンはカッチカチが好きだけど、こちらは文字どおりもっちり系。


ピリ辛の明太子、それを包み込むマヨ、土台となるフランスパン。これは1つの発明だよねえ。それにしてもツナといい、マヨは魚介に合うよな


イギギっと食いちぎりながらモムモム噛んでは嚥下する。歳をくったら文字どおり歯が立たないであろう明太フランスを食べられる健康に感謝。


最近は、外食に気がひけて、お昼ごはんは中食が多くなりがち。ワンパターンになりがちだけど、まだまだ未知の味があるなぁ。午後も頑張ろう。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 297)自家製・じゃじゃ麺

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盛岡名物のわんこそば、冷麺、じゃじゃ麺とあわせて三大麺と並び称する。ひとつの都市にこれだけ名物麺が集まるのも、なかなか興味深いネ。


わんこそば:前世紀に花巻で食べた。45 杯。

冷麺:前世紀に盛岡で食べた。焼肉のシメ。

じゃじゃ麺:5 年ほど前に三軒茶屋で食べた。


じゃじゃ麺だけ存在すら知らなかったのが本音のところ。数年前のアンテナショップブームの頃、盛岡三大麺の存在を知り、食べたいと渇望した。


で、三軒茶屋までわざわざ出向いて、肉味噌たっぷりの麺をすすった。食べ終えたのち卵を落としてチータンタンというスープ割りまで飲んだり。


郷土料理はどれも土地の記憶をとどめていて楽しい。チータンタンは体を冷やさない東北の工夫かな。残った肉味噌もキレイに食べ切れるしネ。


さて、肉味噌の素が手に入ったので、わが家でもじゃじゃ麺をつくってみようかな、とレシピをググれば色々と出てくる。シンプルなのでいいや。


野菜不足解消にレタスを皿にしいて、太い中華麺を冷水でしめてのせる。肉味噌、キュウリと白髪ネギをのせれば出来上がり。おお、見栄えよし。


ズルズル、おいしい。よーく混ぜると見栄えはともかく味はどんどんまろやかになる。肉味噌ってのは優秀な食材だねぇと改めて感心しきり。


たっぷりレタスをしいたからか、食べ終えたあとも肉味噌は皿に残らず。残念無念でチータンタンはあきらめて、デザートでも食べようかな。


またいきたいな、盛岡。


ごちそうさまでした。

定食春秋(その 196)自家焼き・浜松餃子

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餃子で町おこし、というと真っ先に宇都宮が思い出される。押しも押されもせぬ立派な県庁所在地に、さらに観光誘致するのが主な狙いだろう。


ラーメンと厄除け目的で佐野に行った帰り、新幹線を待ちながら宇都宮で餃子を食べた。野菜多めの軽い食感で、あとひくおいしさだった記憶。


で、実は浜松も餃子立国を狙う一大名地らしい。浜松といえば、うなぎ、みかん、お茶などが思い浮かび、何も欲張らなくともと思うけど、ね。


ともあれスーパーで購入した浜松餃子。本来は中央部にもやしを配して焼き上げるらしいけど、今日のところは餃子オンリーでいきましょう。


餃子を並べて焼くだけ。水をさして蒸さなくてよいのは、楽なような、心許ないような。程なくこんがりと焼き色がつき、ウキウキしてくる。


まずは何もつけず食べてみればさっくり軽い。皮が薄く、野菜がやさしく、肉の旨みもあって、いくらでもいけそうだ。付属タレでもよく似合う。


何というか、主食でありながらスナック感覚の勢い。サクサク食べていくとあっという間に売り切れる。もうちょっと、買えばよかったナ。


宇都宮餃子もいいけど、浜松のもおいしかった。みんな違って、みんないいってヤツ。浜松、一度行きたいけど、のぞみが止まらんのよね〜。


ごちそうさまでした。

定食春秋(その 195)肉あんかけチャーハン

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セブンの開発力には勝てない。なーんて某コンビニ大手のヒトから聞いたことがある。設備投資なのか、アイデアなのかはさておき、興味深い。


ぶっちゃけ、通勤動線にあるから立ち寄るというのがオジサンの本音。どこもお酒を扱ってるし、スイーツや PB の違いはあまり気にならないネ。


ともあれ、そんなセブンで買った肉あんかけチャーハン。遅め、軽めのランチにはピッタリ分量とみた。内蓋に別納のあんかけをトロ〜リかける。


プラスチックスプーンは、どことなく頼りないけど、まずはひと口。うん、おいしい。その辺の中華屋にありそうなクオリティの高さですナ。


歯ごたえがキシキシ残るぶた肉の細切り。鶏ガラスープの味わいが残るアチアチのあんかけ。パラパラで卵はしっとりした本格チャーハン。


三所攻め、三位一体、ジェットストリームアタック。表現はともあれ、おいしさが渾然となって満足の極みです。弱点は味が濃いめなくらい。


紙の容器は環境にやさしそうでニクイかぎり。セブンがおいしいのは嬉しいけど、他社と切磋琢磨して、もっとおいしく、便利になって欲しいナ。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 296)日清の京うどん

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カップ麺で「うどん」といえば日清どん兵衛とマルちゃん赤いきつねが両巨頭だろう。いずれも歴史があり、ファンがいて、当たり前においしい。


メーカーの矜持たるブランドをもつにもかかわらず、日清には「京うどん」たるカップ麺がある。縦長で、カップヌードル風のスタイルの良さ。


お湯を注いで3分待つ間、パッケージを眺めれば「利尻昆布の旨みがきいたつゆ」がウリらしい。どん兵衛にない京風なんだろうか、楽しみダ。


なーんて、先日食べた日清の江戸そばを踏襲した書き出しですが、やはり対になる京うどんを食べないわけにはいかない。ノリノリで蓋をあける。


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蓋をあければ途端に香り高い。さすがに日清、軸をはずさない。どん兵衛と一線を画する刻み揚げをひと口食べれば、甘くて、しっとりおいしい。


お揚げはダシの味をダイレクトに伝える。いかにも関西といった薄〜い色のダシは、表面積のぶん、刻み揚げのほうが合うのかもしれない。


鯛おにぎりとの相性も抜群。瀬戸内海のホームラン王や〜などとしょうもない事を思いつくほどおいしい。ストレートのうどんも喉ごしなめらか。


どん兵衛との棲み分けはともあれ、舌バカなのに偉そうですが、麺喰いとしては合格点。あえて併売する日清の矜持が感じられました、とさ。


ごちそうさまでした。


麺喰らう(その 295)天下一品・こってりネギラーメン

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久しぶりの天下一品。開店早々のカウンター席には、交互に使用不可の印がついて、ソーシャルディスタンスに配慮。それぞ新しい生活様式だね。


カウンターの隅っこを陣どり、メニューを眺め、こってりに決める。次にいつ食べられるかわからない。ここは王道、天一の代名詞を食べとこう。


華やかなランチセットが魅力的だけど、ネギトッピングのみにとどめる。サイドを頼むと、折角のラーメンを食べ切るのがつらくなるじゃない。


ラーメンを待ちつつ見れば、あちらの親子連れはお持ち帰りのようす。次のお客さんも持ち帰り。へえぇと感心しながら、丼ぶりをいただく。


まずは、ラーメンダレをひと回ししてスープをひと口。うん、おいしい。ザラッとした食感のこってりスープは、天一ならではの独特の味わい。


細麺をすすれば、スープがよく絡み、ジャンクな味わいに泣けてくる。たっぷりネギはスープに漬け込み、折々に少しずつ食べてゆく。


まずはネギのアッサリ漬け、シャキシャキおいしい。やがてネギの古漬け、ご飯が欲しくなるネ。ランチセットはお得だけど、身の丈を知ろう。


麺を食べ終える頃、丼ぶりの内側に「明日もお待ちしてます」の文字が見えてくる。スープを飲むのもこれくらいがちょうどいいという目安かな。


丼ぶりの底にもメッセージがあるらしいけど、アラフィフの胃袋にムリはさせない。少しずつ、油断せず、日常へリハビリをしていきましょう。


ごちそうさまでした。

定食春秋(その 194)スシローのまぐろ三昧

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回転寿司界のガリバー、スシロー。十数年前に甲州街道で初めて見かけたけど、いまや押しも押されもせぬ最大手。混みすぎてて、足が向かない。


さて、本日はランチタイムのお持ち帰り。気軽に出かけたけど、20 分待ちだとか。早い時間だけど意外と店内飲食のお客さんも多いのが印象的。


まあ、寿司は「ハレ」の気分を味わえるもんな。何というか、息詰まる世の中だからサ。ともあれこちらはお持ち帰り。じっと待つだけだわさ。


ホームページで下調べした結果、まぐろ三昧がおいしそう。8貫では心許ないので、鉄火巻きとかっぱ巻きを1本ずつつけて脇を固めておく。


さて、まぐろ三昧の陣容たるや、ねぎとろ、漬け各1貫、びんちょう、赤身、トロ各2貫といったところか。醤油の小袋をあけつつ展開を構想。


サビ抜き頼んで失敗したと思ったけど、ワサビが4袋、ガリも醤油も4袋と気前よく入っている。さすが最大手と独言つつ箸を割り、いざ実食。


びんちょうはフワフワ食感。赤身は筋が歯ざわりよく、ねっとりした旨味。そして、とろ。脂が溶けてゆく快感、どうやらこちらが大とろだな。


ねぎとろはお酒が欲しくなる味わい。さらに漬けは旨味が凝縮しており、これまたお酒が合うに違いない。まだ、お天道様が高いんだよなぁ(笑)


で、ひと通り味わえば、2周目は特に味を選ばずパクパク。アクセントでガリをかじり、リズムよく巻き物を挟む。グッドリズムな食卓だネ。


熱〜い粉茶が理想だけど、カテキン2倍のお〜いお茶も悪くない。舌をリセットしつつ、あっという間に完食。回転寿司なら6皿くらいのランチ。


まあ、午後の活動に差し支えない、腹八分目ならばこんなもんです。胃袋が縮んで久しいけど、足るを知る、質量ともに嬉しいランチでした。


ごちそうさまでした。