今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 207)自家製・豚キムチ炒め

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幼少の頃にキムチを食べたことがない。美味しんぼのアニメでみた気がするおぼろげな記憶で、少なくとも実家の食卓に上がったことはない。


まあ、親の育った地域的なものもあるのだろう。わが家では納豆も食べたことがないし。ともあれ、大学の頃、焼肉店で初めて食べたんだな。


当時、焼肉の友はビールではなく白米。やっすいカルビの脂をさっぱりさせてくれて、ご飯にも合うキムチは、必ず盛り合わせで頼んだもんだ。


あとはサークル御用達の洋風居酒屋、今はなき神保町のアミ。名物・焼肉ライスの変化球で豚キムチライスも出していて、これが好きだったな。


焼肉ライスは面積の半分が肉、半分がもやし炒めだけど、豚キムチライスは全面が肉。むろんキムチのぶん、肉は増えてないけど、嬉しかった。


ランチタイムでも、飲み会のシメでも、やさしい味で大好きだったな。閉店しちゃったから、明大生の思い出の味は、悲しいかな、失われたけど。


さて、そんな豚キムチ。フライパンにマヨネーズを入れて、火をつける。じわじわ溶けてきたら、豚バラ肉をいれて、塩コショウ、ざっと炒める。


肉の色が白くなれば、キムチをドンッと投入して混ぜ合わせれば完成。キャベツを添えていただきます。うん、豚のくさみが消えて、おいしい。


でも、思い出補正に勝てない。アミでは脂身が少なかったかな、いや加齢で脂身を受け付けないだけかもな。ま、相変わらずご飯にも合うけどサ。


おふくろの味っていうウエットな響きが苦手で、あれはインプリンティングの一種と思うんだけど、これも同じだろうなぁ。とご飯をかきこむ。


ごちそうさまでした。