そば屋のカレー、甘味処のラーメン、喫茶店のナポリタン。専門店ではないからこそ、絶妙な味わいがある。そんな類いの1つ、中華店のカツ丼。
ピークをずらしたので店内は人もまばら。ふと目についたカツ丼を選ぶ。揚げ物は朝には重いし、夜だと胃もたれする。ランチが食べ頃なのです。
それほど出るメニューではないのだろう、厨房からトンカツを揚げる音が聴こえる。焦らされるうちに胃がウォーミングアップを始めております。
やってきたのは小ぶりな丼ぶり。ちょうどいい分量にニンマリ。中華スープをひと口飲んで、端っこのカツを箸で持ち上げて、ひと思いにパクリ。
アーッツイ! 揚げたてのカツは、むしろツユで冷まされているくらい熱い。口中をヤケドしながらも、ハフハフ、サクサク、ジュワリ、うまし。
タレご飯だけでもガツガツいける味わい。ツユのしみた玉ねぎはシャキシャキで、玉子もツルツルで甘い。カツ丼、大正解。まさにこれぞ口福。
あっという間に最後の一切れ。カツでご飯をかき集めてキレイに完食。デコからは汗、胃からは消化液がしたたります。胃腸薬、飲まなきゃね。
ごちそうさまでした。