今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 616)鳥中華 in 高幡そば

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京王線は私鉄のなかでも路線が短めで、ほぼ都内を走っている。乗車時間が短いため、駅ナカの飲食店は控えめで、ユーザーとしてはちと寂しい。


沿線の名所、高幡不動から名をとった高幡そばも2店舗のみ。競合の小田急が箱根の名を冠した箱根そばを沿線各地に展開するのとは対照的です。


それでも明大前は本線と井の頭線の乗り換え駅なので、高幡そばだけでなくカレーのC&Cなどが軒を連ねており、いわば最後の砦となっている。


労働人口の減少により本業である鉄道収入が頭打ちで、各社は不動産、沿線開発などにシフトせざるを得ない。東急あたりはそこがうまいよな。


そんなことを思いつつ、名物の鳥中華。マスコミで紹介されたとの貼り紙もあり、主力感が半端ない。待っていると、後客も鳥中華を頼んでいる。


登場した鳥中華はツユに黄色い中華麺が泳ぐ。海苔、ナルト、水菜、揚げ玉あたりはそばの援用だね。やきとり大の鶏肉もころころ入ってます。


麺をズルズル。甘めのツユに中華麺の弾力が似合う。コショウをザブザブかけると、独特の味わい。鶏肉も甘く、歯ごたえむっちりでバッチリ。


山形名物鳥中華。山形は米沢などの名物ラーメンや冷たい肉そばなど麺文化が花ひらく。口の中が花笠音頭や〜などと心の中の偽彦麻呂が叫ぶ。


さて、お気軽な駅そばに対し競合の牛丼やファーストフードも常に牙を研いでいる。適度な競争ならユーザーの利益だけど、共倒れは困りもの。


こちらは客足も途絶えないし、手がたく頑張って欲しいな。たまに途中下車して食べ支えるぞ、などと誓いつつ完食。再び、車上の人になる。


ごちそうさまでした。