今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 626)黒ごまタンタン麺

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たまにある、食事のスランプ。食べたいものが浮かばない、食欲はあるけど咀嚼が面倒、などの症状が。ブログをみるに今年3回目。


なんだろう、この精神的倦怠感。ひどくなると食欲が失せるので、早めに対処したい。とりあえずは対症療法で、お昼を食べよう。


定食類は食事の組み立てが必要となるので、内容が比較的均質な麺類や炒飯がイイな。メニューを眺めてタンタン麺に目をつける。


通常の麺類と比べればこれといった主軸となる具がなく、ひたすら麺をすすれば食事が完了するタンタン麺は、黒、白、紅の3種類。


どれも唐辛子マークは1つ。こうなるとどれでもいいので、色の濃い食材の栄養価に賭けて黒を選び、紙エプロンは丁重に辞退する。


ツユが跳ねて後悔することも多いけど、紙エプロンを着けるのも面倒くさい。どうもいかんね、辛い食事で内部から心を燃やさねば。


しばらく待つと、黒黒したタンタン麺と紙エプロンが到着。申し渡しの行き違いかな、でもまあ、せっかくなので着けておこうかな。


さて、まずはスープをひと口。コクのなかにもかなり辛みがあり、シャキシャキのニラが甘く感じる。麺をすすれば、唇が痛くなる。


でも、何も考えず、ひたすらすすればよい。挽き肉は自然に口に入ってくるし、麺を噛めばゴマが勝手にプチプチと弾けてゆく。


ふだんラーメンを食べるとき、メンマを食べるタイミングや、叉焼をかじってどこに戻すかなど、細かく無意識に選択してるんだな。


ともあれ、何も考えずに麺を食べ終え、底に沈んだ挽き肉をレンゲですくい、水を飲んで食事を終える。少し汗をかくのが心地よい。


ふと紙エプロンをみれば、ツユがそこそこ跳ねている。着けてよかったと安心するも束の間、シャツの腕には5ミリほどのシミが。


悔しいような、微笑ましいような。なんか、力がほどよく抜けました。スランプ脱出できるかはともあれ、確実に元気はつきました。


ごちそうさまでした。