今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 813)ごぼう天うどん

 

日本全国、食の地域性は土地に根ざした歴史であり実に興味深い。もちろん立ち食い界隈にも地域差があり、当たり前だけど東京の常識は日本のそれではない。

 

名古屋ならそばよりきしめんだし、西日本ではうどんが強い。トッピングも関西の刻み揚げ、讃岐のかまたま、博多の丸天など個性にあふれている。

 

でも、旅行で立ち食いへは行きづらい。一人旅ならまだしも、家族旅行ではさすがに着席させて欲しいの圧力がかかり、豊かな立ち食い文化に触れられない。

 

で、こちらは横浜駅で博多風うどんを出す星のうどん。丸天はないものの、黄金のダシにやわめのうどんが泳ぎ、シンプルなのにまったく食べ飽きない。

 

本日はいかにも博多うどんらしいごぼう天なぞ。以前は細切りのかき揚げ風だったけど、削ぎ切りに変わってますね。まずは、七味をふりかけ、生姜をのせる。

 

ごぼう天を頬張れば、カリッとした衣、ゴリゴリとしたごぼうコントラストが楽しい。やがてごぼう天はハラハラ離れゆき、個々の削ぎ切りとなる。

 

やわらかくて咀嚼もそこそこでよいうどんと、顎の疲労度を上げるごぼうコントラストが美しい。それにしてもごぼうを食べると、米軍捕虜の話を思い出す。

 

https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/04/14/070300

 

↑以前もブログで書いたけど、食文化の違いはなかなか埋めがたいのかもしれない。東京と九州の立ち食い麺ですら、こんなに違うワケだからね。

 

ともあれ、おいしくズルズル、モムモムといただく。最後に残るダシは、塩分を気にしてひと口だけ。七味と生姜がきいており体が芯から温まります。

 

ごちそうさまでした。