今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 60)納豆蕎麦(冷)

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納豆蕎麦(冷)


だんだんいい陽気になってきたので、朝から涼を求めて、冷たい蕎麦をたぐりに十割蕎麦の嵯峨谷へ。


先客は夜勤明けなのかな、朝からプレモルをグビリとやっている。かき揚げ天ともり蕎麦がつまみたぁご機嫌ですね。


注文を受けてからの茹であがりなので、カウンターでしばし待つ。


店内は有線だろうか落語が流れる。途中からなのでよくわからないけど。静かな時間の流れのなか、ざるで水をふるう音が、食事のプレリュードとして申し分ない。


さて、やってきました納豆蕎麦。当たり前だけど、納豆がドーンとのってます。


その脇をネギ、海苔、魚粉、卵黄が固め、無料のワカメを加えれば栄養的にもバランスよさそう。


まずは器を傾けてツユでワサビをとき、具材も納豆も全体にかき混ぜて準備完了。さてさて、いただきます。


さすがに風味豊かな十割蕎麦も、納豆の前では遠慮がちですね。ただ、冷たくしめられた蕎麦の歯ごたえは抜群。


ヌメヌメが飛び散らないよう、すするといういうか、送りこむようにして食べる。


メインディッシュの納豆は、ラーメンのコーンのように器の底に沈みがちなので、匙ですくっては咀嚼する。

ひきわりはにおいがストレートに伝わってくるのがいいネ。


納豆といえば定期的に効能がテレビで喧伝されてブームになるけど、血液サラサラだっけ。それはタマネギだった気もするな。


まあ、基本的にカラダにいいのは間違いないでショ。積極的に食べていかなきゃ。


納豆の後始末で、丹念に口をぬぐい、水を飲んでは、またぬぐう。想定通りに涼がとれました。求めよさらば与えられん、ですねえ。


ごちそうさま、と席を立てば、カウンター越しに「お気をつけて行ってらっしゃいませ〜」と気持ちのいい挨拶が返ってくる。


なんだか「悲しみよこんにちは」の歌詞のような気持ちのいい朝ではないか。由貴ちゃん、最近見ないな。


知らない人にはさすがに話しかけないけど、会社ではいつもよりはっきり、おはようって言おうかな


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 59)味噌タンメン(麺少なめ)

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オヤツとしてのラーメン需要は実は大きいと思う。


健康のためになんて出かけた散歩で、一万歩を超えたそのときから、今日の健康ノルマ終了、以降は今日ぐらいはいいだろうタイムとなる。


なんたる怠惰、あふれる自己愛。でも意志の弱さには勝てぬのです。頭の中のラーメン屋マップを展開して、めぼしいところを見繕う。


ムムム、話題の新店は2時過ぎなのにまだ行列が。散歩あとに立って待つのはつらいので、もう少し足をのばすこととする。


やって参りました、大通りに面したカウンターのみのお店。2時過ぎでも客がパラパラ入っているのがおいしさの証。


食券機の左上、黄金地帯を占める味噌タンメンをポチッとな。返す刀でビールもポチッとな。ふふふ、散歩の仕上げにふさわしいではないか。


食券を渡しがてら、麺少なめ、味濃いめを注文。この時間にお腹を満たすと晩ごはんがつらい、オヤツラーメンとしての苦渋の選択です。


すると「分の 1分の ができますけど」と細やかなお心配り。

逡巡したのち 分の を選ぶ。お値段同じなら、ハーフはないかな、というここにきての貧乏性。


ビールについてきたミニ冷や奴を食べていると「麺のほうご用意してよろしいですか」との再度のありがたい心配り。

お願いしますと返事をすれば、ジュウジュウと野菜炒めのいい音がする。


店内の味噌の効能書きをみながら出来上がりを待つ。曰く「コレステロール制御、ガン予防、胃潰瘍防止、老化防止」。

エビデンスなんて知りませんという感じの謳い文句が勇ましい。


で、ビールを半分ほどやっつけたところで、やってきました味噌タンメン。いかにもシャキシャキの野菜が湯気越しにみえるのが頼もしい。


思わずニンマリしていると「濃すぎたら言ってください」と三たびの心配り。

カウンター越しに人と人とのつながり、ラポールが結べました。なんちゃって。


まずは濃いめのスープをごくり。おう、野菜炒めのドレッシングがわりにちょうどいい味。

なんなら七味もかけちゃう。この期に及んで健康に気づかってモリモリとベジファーストを実行。


あとは、太めの麺をズルズル、あちち。ズルズル、あちち。ズルズル、ゴクリ、あっこれビールです。

なんか楽しい。そりゃそうだ、オヤツの時間だもんな。楽しくないわけがない。


濃いめのスープは、マイボトルに入れたいくらい好みですが、腎臓が許さないので、そこそこ残しての完食。丼ぶりの底の野菜を丹念につつくのが、宝さがしみたいで楽しいナ。


今度は、お腹すかせて、ディナーでこよう。野菜多め、味濃いめで、餃子もつけちゃおう。そう誓う、健康志向のオジさんでした。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 58)自家製冷やし中華(シマダヤの流水麺)

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そもそも冷やし中華ってえのは、暑いときに一服の涼として求めるものである。


甘酸っぱいタレと、冷えた麺、色とりどりの具を、時にむせこみながらしみじみ楽しむものである。


なのに、グラグラと大鍋でお湯を沸かして麺を準備する自己矛盾。汗だくになって茹であげても、暑い日の水道水はたいがいぬるく、求める冷気は得られない。


さて、真夏でなくとも冷やし中華日和はある。ちょっと蒸して汗をかいた日は、色鮮やかなあの一皿が恋しくなる。


そこで、シマダヤ。流水麺のシマダヤ。

うどんやそばの安定感は言うに及ばず。西原理恵子の漫画にもあった通り、そこらの店よりおいしい。そんなシマダヤが冷やし中華に手を出した。


しかもタレ付、それも「ほぐし水兼用」。冷蔵庫で固まった麺は瞬く間に食べごろの冷やし中華になる。当たり前だけど、冷え冷えのまま。


お湯、いらない。水道水、サヨナラ。なんたるコペルニクス的転回。


タレのお味は、甘いだの、酸っぱいだの、しょっぱいだの好みが分かれるでしょうけど、私にはこれで十分です。


鍋いらずのメリットが大きすぎる。早めにタレを入れるとのびるので、麺のほぐしは各自に任せて盛りつけにかかる。


せめて盛り付けはパッケージを参考に彩りよく。麺で横着したぶん、ひと工夫してみるものの、所詮は週末クッキングパパの限界。


キュウリ、もう少し細く切ったほうがよかったな

トマト、かためで青臭くておいしいゾ

玉子、これくらいは自作。タレを吸うのがいいネ

チャーシュー、出来合いだけどいい歯ごたえ

エビ、カニカマ、彩りも食感も華があるヨ


麺をすすり、具材を食む。程なく皿がカラになると、ひと口、ふた口タレを飲む。思ったとおりの味の濃さに満足して、箸を置き、お茶を飲む。


今度は、ゴマだれのほうも食べてみよう。いや、食べねばなるまい。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 57)味噌バターコーンラーメン

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味噌にバターが合うのは石狩鍋が証明済み。だけど、はじめて試したヒトはえらいと思う。


いちご大福やチョコミントのように、イヤイヤ、ないわーそれというのが定番化したわけで。


そもそも、味噌ラーメンが勇気の証ですよね。あれ、コレ、味噌でもいけるんじゃないか、という気づきを実行する先人がいてこそですね。


さて、味噌バターコーンラーメン。


バターが味噌スープにコクを加え、淡白なコーンの甘みがそのスープとマッチする。彩りといい、ベストな組み合わせと言えよう。


ただしコーンには「散り散りバラバラになって沈ませていただきます。どうしても、という方はスープを飲み干す覚悟でどうぞ」問題がつきまとう。


しかも濃厚なスープで丼ぶりの底は仄暗く、掬い上げるには困難がつきまとう。わざわざトッピングするほどのコーン好きとしてはたまらない。


くうう、許せコーンたちよ。


とか前振りしておいてなんですが、こちらのお店は「コーンっすか、穴あきスプーンつけときましたんで、心ゆくまで探索してください」との福音をくれました。


ビバ、穴あきスプーン。頑張れ穴あきスプーン。


コーンとか、ひき肉をトッピングする際は必ず穴あきスプーンをつけること、とか条例化できないものか。


満員電車ゼロなんて無理なんだから、小さいことからコツコツとやってくれないかな。


さて、コーンだけがラーメンではない。スープよし、太麺よし、チャーシューよし、メンマもモヤシもよし。よいもの尽くしの一杯に大満足。


途中で七味で味を変え、ズルズル、ハフハフと食べ進める。麺を完食した後は、しばしコーン探索を続け、2回収穫なしとなって我にかえってスプーンを置く。


引退したときの山口百恵のマイクのように、愛用品とのせつない別れ。さらば穴あきスプーン、もっと普及してくれい。


ごちそうさまでした。


麺喰らう(その 56)冷やし特撰そば

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富士そばの前を通りかかると、冷やし麺が始まった様子。もうそんな季節か、1年早いなー、どんどん歳食うわけだ。


今朝はご飯抜きでもよかったけど、冷やし麺大好き人間としては、見かけたからには立ち寄らねばなるまい。何との勝負かしらんけど。


食券を提出し、水を注いで待っていると、ものの1分で呼び出しがかかる。ウキウキと受け取りにあがり、いざいざ、いただきます。


ワサビ、結構多いな。でも、薬味は最大限に活かすのが私の主義なので、全部とくけどサ。まずはワサビ付近の麺をスルリ、鼻に抜けるこの感じ、初夏だねえ。


つゆは酸味のない、ダシがきいた濃いめのタイプ。この手のは最後に飲めるのが嬉しいね。揚げ玉はサクサク、ワカメはグキグキと食感が楽しい。


途中で温玉をご開帳、濃厚な黄身を麺に絡めて中盤での味変化を楽しむ。いろどりのカニカマ、端っこが乾いているのもご愛嬌。おいしいよね、カニカマ。当たり前だけど本物よりよく食べます。


食事も終盤ともなると、揚げ玉はもろもろにつゆと一体化しており、麺をたぐるたびに油のうま味が口に飛び込んでくる。


三角のお揚げは、上にのった揚げ玉をクルクル巻いて、パクリ。むろん、気分はアゲアゲです。


すっかり具材を食べ終え、底に残ったたぬきをつつく。ダムに沈んだ集落のようなわびしさ。ところが、たまに矜持をもったサクサクの揚げ玉がいるのが面白いところ。やるな、キミ。


揚げ玉もろともつゆを飲むと、改めて鼻をつくワサビの香り。そう、冷やしそばは、ワサビに始まり、ワサビに終わるのです、たぶん。


出入り口のティッシュで口をぬぐい、店を出れば日射しが眩しい。大手チェーン、個人店問わず冷やしそば行脚をせねばなるまい。忙しくなってきやがった。


そう、熱い夏が今年もやってくるしね。


ごちそうさまでした。

定食春秋(その 29)じゃがバターデニッシュ

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自慢ではないが血圧が高い。


上で大谷のファストボールくらいの数値が出てくると、いよいよおクスリかと陰鬱になる。せめてもの抵抗として、思い出したように減塩を心がける。


塩分が過剰=血液を希釈=循環量増加=血管が拡張=血圧上昇↑。メカニズムはわかってるけど、減塩って難しいんですよね。


高血圧の人は、塩分の日量をグラム以下になんていう。


でも、わが愛しき富士そばのたぬきそばだと、杯で 4.1 グラム。ツユを飲みほすわけではないけど、もはやその日は霞でも食べてろという感じ。


その点、こちらのデニッシュは食塩 0.9 グラム。そりゃあ、お腹具合は物足りないけど、こんな朝もあっていい。


朝イチでまだ温かなデニッシュはサクサクで、じゃがバターもようく噛めばじゅうぶんな塩っ気が味わえる。


おトクなチェーン店とはいえ、朝からオサレなパンを食べていると、にわかに自分ができる男になったような勘違いをしそうです。スタバでノートブック的に。

バカなのか、オレ。バカだけど。


さて、パンをもむもむと噛みつつ、ブレンドに砂糖をサラサラ。健康健康いってるけど、糖分はいいのか?   

もちろんヤバイ。数値はまだ安全圏でも、遺伝的には糖尿サラブレッドだ。また、陰鬱になる。


いろいろと悩みぶかいけど、木ベラのようなマドラーで砂糖を攪拌する。間伐材かな、プラスチックより環境にやさしいんだろうな。


よし、自分のカラダにもやさしくあろう、と誓ったところで完食。腹六分目の反動でお昼を食べすぎないようにしないと、木の黙阿弥ですね。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 55)春菊天そば

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宿酔気味の朝、重い体にムチ打って出勤する。

自業自得だけど、エライぞオレ。しっかし、めっきり弱くなったもんで、必ずひと駅寝過ごすのはどういうわけだか知りたい。


さて、そんな日の朝食は、塩分なぞ気にせず汁ものに限る。脳内地図を検索のうえ、一番濃いめのパンチのきいた立ち食いそばを選択。


AM ラジオが流れる店内には椅子もない、昔ながらの立ち食いそば店。カウンター越しに食券を提出して、水を飲みつつ到着を待つ。銘水でなくとも、バテた胃袋には甘露です。


待ち時間も食事のうち。店内の奥から出入り口をみていると、次々と吸い寄せられるようにやってくるおじさんたち。

無論、私もそのうちの一人なわけで、違和感なく風景に溶け込む。


さて、待つこと数分、やってきました春菊天そば。この時間帯は茹でたて、揚げたてで嬉しい。


春菊天をこちらで頼むのは初めてだけど、私好みの姿揚げタイプ。まずは天ぷらからいかねばなるまい。葉っぱはしっとり、茎はサクサク。食感のハーモニーにうっとり。


濃いめのツユをグイッと飲みたいので、七味は少なめ。歯ごたえしっかりの田舎そばを楽しむ。


時報をまたいで、ラジオではゲスト紹介が始まり、こちらはズルズルと時を刻むように麺をすする。


ラジオの続きが気になるけど、おいしく完食。楽しい時間ははやく過ぎ去るもんですね。


壁に貼り付けられた箱からティッシュを一枚ハラリと抜き去り、口を丹念に拭う。グラスの水を飲み干して、今日も一日頑張るぞい。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 54)へぎそば

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名物にうまいものなし、なんて言い回しがありますが、期待値を上げすぎなだけでは。


地域に根ざした味は土地の歴史でもあり、理解に努めたいものです。まあ、好みはあろうけど。


さて、へぎそば。新潟は中越あたりの名物とか。米どころの印象が強いですが、魚沼はそばの産地でもあるのか。うらやましい食糧事情ですな。


定義としては、「へぎ」という名の器に盛られ、布海苔という海藻が入って、ひと口程度に小分けされたそば。それが、へぎそば。


ランチメニュー表の左上を占めるへぎそば。店の一押しと考えて差し支えなかろう。天ぷらセットと三貫のお寿司セットで悩むも、そばには天ぷらが合うよね〜と前者を選択。


待つことしばし、やってきました、へぎそば。


布海苔のおかげか、ほんのり緑がかったそばは角が立っており、ツルツルと喉ごしがよい。ただしツユが悲しいくらい少なめなので、慎重に按分せねばなるまい。


付け合わせの天ぷらは、ピーマン、なす、カボチャ。揚げたてサクサクでおいしい。ただしツユが (以下略)


卓上には、ごはん系の定食用なのだろう、食べ放題と謳われた味のり、玉子があるけど、さすがに出番なし。再び来るまでの遠い約束にして、ここはそばに集中です。


ひと口ごとの盛り付けは見目も麗しいし、食べやすいのもいいネ。地元では小学校の机くらいありそうな「へぎ」もあるようで、それくらい食べたいおいしさ。ただしその場合ツユは多めにいただきたいものです。


とはいえ、不要不急の塩分をカラダに摂りこまずにすんだと思えば、ありがたい話で。ツユが多いとついついつけ過ぎるし、そば湯までおいしく飲み干しちゃうからネ。


そばを丹念に掬いあげて完食。最後に卓上のポットからお茶を注ぎ足し、ふうふう飲みほす。十割ばかりがそばの華ではないと再認識しました。


ごちそうさまでした。

定食春秋(その 28)自家製ポトフ with 丸ごとトマト

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散歩がてら隣り駅まで歩く。道すがら八重桜やつつじを愛でたり、道路拡幅工事の進捗を確認したり、我ながら暇人だと苦笑いする。


賑やかな駅前で買い物に立ち寄ると、いつものスーパーと風景が違っていて楽しい。バイヤーの個性あふれる品ぞろえ、惣菜も飲料水も物珍しくついつい回遊する。


まだ朝晩は肌寒いので、ポトフ用野菜の水煮をみつけて即購入。カレー用、筑前煮用はよくみるけど、ポトフ用ははじめてだ。フランクフルト用に瓶詰め粒マスタードも買っちゃえ。


隣り駅でたくさん買っても帰りがつらいので、残りの材料は近所で買おう。散歩の帰りは電車で GO、歩きすぎも体によくない。


さて、ポトフ。まずはカサ増し用の鶏肉を水から煮こむ。水炊きのごとくアクをとりつつひと煮立ち。コンソメを入れて、フランクフルト、水煮、ヘタをとったトマトを加える。


肝心の水煮の中身は、じゃがいも、にんじん、大根、しめじ。後2者は意外だな、でもパッケージされてるからには、人口に膾炙してるのかな。


グツグツ煮えてきたので、隠し味にオイスターソースをひと回しして、塩コショウ。スープの味見がてらビールをグビリ。うん、こんなもん。あとはとろ火で出番を待つ。


さてさて、楽しい夕餉。娘は「ポトフはスープ」と言ってましたが私の認識は「西洋おでん」。まあいいや、おいしいから。おでんが和がらしなら、ポトフは粒マスタードがアクセントになるね。


煮えたトマトをハフハフと食べると、取り皿に残る濃厚トマトスープがおいしい。デルモンテ、ありがとう。


人生で一番おいしかったトマトは、高知の農家でいただいた収穫後1時間トマトでしたが、これが2番目でいいや。


こいつぁビールが進む。飲めればなんでもいいんだろうと言われればその通り。余り物のフランクフルトで、4グビグビはビールがいける。


残ったスープでおじやといきたいところですが、家人はみな腹くちくなったようで、宴は終焉。お風呂の順番待ちがてら、ウトウトするかね。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 53)ゴボウ天そば

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天気のいい朝、散歩に出ようと思い至る。なんというか、散歩後の朝ごはんはうまいのだ。朝ごはんをおいしく食べるための散歩。本末転倒な気もするけど、実にいい思いつき。

 

選択肢はさまざまあるなか、開放感を求めて多摩川を選ぶ。どうせなら歩いたことのない道を行きたい。知らない街を歩いてみたい、どこか遠くへ行きたい。そんな昭和生まれのサガ。

 

さて、和泉多摩川駅を下車すると、ラジオのイヤホンを差し込んで準備完了。自然の音も散歩のキモなので、片耳をあけておいたほうがいいネ。文化放送「ラジオのあさこ」がお供です。

 

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河原にでると、バーベキュー禁止の看板が。生活感溢れるブルーシートもチラホラ。橋の下も南ちゃんが泣いていそうな感じで爽やかさに欠けるスタート。

 

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とはいえ、少し川沿いをゆけば、視界がひらけてくる。左手には菜の花越しに遠く富士山を望み、風が吹くたびに桜並木から花びらが舞いあがる。何度か試みてナイスキャッチすると、すっかりご機嫌になりました。

 

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周りをみれば、犬の散歩、ランニング、ポタリング、ウォーキング、サイクリング。単なる散歩は少数派ですね。のんびりと、年齢高めのリスナーリクエストを聞きつつ歩く。

 

抜けるような青空の下で「聖母たちのララバイ」。iPod では絶対に出てこない組み合わせの妙が楽しめるのがラジオのいいところ。

 

小唄の練習でうなるヒト、サックスの練習をするヒト、釣りに興じるヒト。朝の河川敷はオジサンたちのアミューズメントパークなんだな。

 

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やがて京王多摩川駅に着き、小一時間の散歩も、ラジオ番組とともに終了。今年の初ツバメもみかけたし、実にリラックスできました。時間が早く、駅前のお食事処は開店前なので、麺を求め電車移動。

 

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京王の新型車両にありつけて密かにほくそ笑む。コトコト揺られてようやくありついた朝ごはんはゴボウ天そば。ふわふわの衣とシャキシャキのゴボウの対照的な食感がおいしい。

 

熱々のツユも散歩で冷えた体にうれしく、思わずほとんど飲み干す。グラスの水をググッと飲んで、塩っ気を薄める健気なワタクシ。

 

ごちそうさまでした。