クリスマスから新年にかけて、街は華やかである。ところが松の内をすぎると、急に愛想がなくなり、いつものコンクリートジャングルに逆戻りとなる。
おいしかった餅も鏡開きを待つのみで、特に食指が動かない。もち米は独特の食感があり、おこわや赤飯に用いるとおいしいけど、結局イベント食なのよね。
で、日替わり弁当に赤飯幕の内をみつけ、一も二もなく購入する。特にめでたいこともないけど、食べられるもんなら食べておきたい。それがお赤飯です。
付属の味噌汁で箸を湿らせ、まず赤飯をもぎとりにかかる。冷めた赤飯はお互いを守るようにくっつき合い、なかなかの抵抗を見せる。なかなか、やるな。
まだ抵抗するのなら!とカミーユ・ビダンのように思いつつ、ひと口大を取り分けて頬張る。赤飯は冷たいほうがおいしさがよくわかりますね、ムチムチです。
赤飯に負けず劣らず、脇を固めるのはオカズヂカラ十分なメンバー。塩鮭、和風ハンバーグ、鶏からは本来なら主役を張れるのに、赤飯の脇役に甘んじてます。
まるでカミーユの周りにいるシャアやアムロのようだ。などと妄想をこじらせるランチタイム。数え五十なのだから、ガンダムで例えるのはいかがなものか。
ともあれ、おいしい赤飯と文句なしのオカズたちは至れり尽くせり。おいしくいただいて、最後に味噌汁をゴクリ。まだだ、まだランチは終わらんよ、ってね。
ごちそうさまでした。