今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2024-01-01から1年間の記事一覧

定食春秋(その 648)天然いくら丼 in なか卯

「どん」とは、名前に付く接尾語で軽く敬愛の感情が含まれる。殿(どの)」が変化したもので、南九州方言では敬称の意味合いが強く、いわゆる「西郷どん」が有名。 Q うどんはうどんでも、麺類ではないうどんはなんだ? いきなりですが、エッセイ漫画の大家…

麺喰らう(その 980)かけうどん(おんなみ)

尿酸値が高いので、水分をとるように心がけている。痛風発作こそないけれど、いつそうなってもおかしくない爆弾を抱えているゆえ、喉の渇きと関係なく水分をとる。 とはいえ、遺伝的には血糖値にも気を配らなければならず、ジュース類ではなく、おもに炭酸水…

麺喰らう(その 979)味玉ら〜めん

半世紀近く生きていても、当たり前だけど知らないことが世の中には多すぎる。海外のことがらならば諦めもつくけど、身近なことだと、己の無知を恥いるしかない。 TBSの篠原アナによる早朝グルメをみるのが習慣だけど、そこで篠原さんが「かっぱ漬け」と言う…

麺喰らう(その 978)穴子天そば

長いこと生きていると、人間、行動パターンが似通ってくる。自分の意思なぞ存在せず、外的刺激に対する反応の積み重ねが性格、行動習慣になるという説もあるとか。 そう、ミスチルが歌うように、知らぬ間に築いてた自分らしさの檻で誰しもがもがくのだ。など…

定食春秋(その 647)ねぎとろ丼

昨日、丼ぶりものについて「名は体を示さない」と書いた。牛丼、豚丼、親子丼、中華丼あたりもそう言えるけど、ねぎとろ丼はさすがに、アレしかないと言えようか。 マグロの骨からねぎとった中落ちを叩いた「ねぎとろ」がのったアレである。朝令暮改、君子豹…

定食春秋(その 646)天丼

丼ぶりの人気ランキングをみると、上位にはカツ丼、海鮮丼、天丼などが並ぶ。しかしいずれも名は体を示しておらず、多分こんなのだろうという、客側の期待がある。 たとえばカツ丼。いわゆる卵とじのカツ丼を思い浮かべる人が多いけど、ソースカツ丼、味噌カ…

麺喰らう(その 977)ジャンボちくたま天そば in めとろ庵

ジャンボときいて思い浮かべるものは何ですか。尾崎、宝くじ、ジェット機などさまざまですが、どれも何となく「大きなことがら」の形容詞として用いられています。 「ジャンボ」は実在した巨象の名前で、スワヒリ語の挨拶、あるいは酋長の名前が由来とか。と…

麺喰らう(その 976)特濃つけ麺

毎日のランチ、何を食べるか考えるのはもちろん楽しみだけど、反面産みの苦しみもある。季節、体調、フトコロ具合、はたまた天気や午後の予定も総合勘案する。 安産もあれば難産もある。限られた昼休み1時間は無為に過ごせず、テレビで観た料理とか、当てに…

麺喰らう(その 975)牛すじうどん

牛すじや各種モツなど内臓は、牛1頭の命を余すところなくいただくという気持ちになる。どことなくエコ、丁寧な暮らしといった響きで、いつもより背筋が伸びる。 「余すところなく」という言葉は、伝説の大映ドラマ・スクールウォーズのナレーションが初耳で…

麺喰らう(その 974)かき玉そば in ぼてぢゅう

ぼてぢゅうを初めて食べたのは、忘れもしない小6だった。金沢に109ができたので珍しく家族総出で出かけて、これまた珍しく外食した、盲亀浮木のような出会い。 メニューは覚えていないけど、ソースとマヨネーズに彩られた、ふわっふわのお好み焼きは衝撃だ…

麺喰らう(その 973)蒙古タンメン in 中本 at 新宿

残り少ない40代の思い出作りに、新宿で蒙古タンメンなぞいただく。刺激の強いものはそろそろ胃も受け付けなくなるだろうし、10段階の5辛、蒙古タンメンを選ぶ。 缶ビールをグラスに注いで、ちびちび飲みつつ待てば、先に座っていた右隣の女性に10辛の北極ラ…

麺喰らう(その 972)天ぷらそば

ふだん食べている天ぷらそばというと、立ち食いのかき揚げそばである。運がよければ揚げたてに巡り会えるものの、たいがいは揚げおきである。まあ、おいしいけど。 でも、たまに揚げたてが恋しくなる。揚げ油の香り、サクサクの衣がツユにチリチリとしみる音…

定食春秋(その 645)モーニングカレー in マイカリー食堂

かつてイチローで有名になった朝カレーであるが、愛好家は今なお多い。栄養だけでなく、体温や代謝が上がり、交感神経が刺激されるなど、いいことづくめである。 しかし、朝からカレーを食べると洗い物も面倒だし、外食しようにも店は限られる。CoCo壱は営業…

麺喰らう(その 971)塩らーめん with のり玉ごはん

料理が高級になってくると「塩で食べるのがおいしい」ゾーンがある。天ぷら、トンカツ、焼き肉などを、食塩ではなく、ミネラル豊富なちょっといい塩でいただく。 やはり素材の味がよくわかるので、高級店だとお値段なりにおいしいだろう。しかしラーメン店の…

麺喰らう(その 970)肉玉そば

B級グルメも一周したのか、最近はざっかけない町の立ち食いそば屋までテレビで紹介されるようになった。ドランクドラゴンの塚地さんなんて、番組までもっている。 佐藤栞里さんの立ち食い好きは有名だし、バナナマンの日村さんも町散歩ロケで立ち食いを訪れ…

定食春秋(その 644)日乃屋カレー with 温玉

日本三大祭というと、以下の3つである。 祇園祭(京都・八坂神社) 天神祭(大阪・大阪天満宮) 神田祭(東京・神田明神) 神田駅は中央線で東京駅の隣だけど、街区としての神田は広い。神田明神は秋葉原駅とお茶の水駅の間くらいに位置しているし、神保町…

麺喰らう(その 969)醤油うどん(おんしょう)

大して長い名称でなくとも、それを何度も繰り返して呼称するのであれば、自然と省略形が生まれてくる。たとえば、環状8号線ならば、8号ではなく「環八」となる。 日本語は母音が少ないこともあり、同音異義語が多いので、略語が既存の単語と被るのは避けら…

定食春秋(その 643)塩豚のお粥 ピータンと塩卵入り with 海老の蒸し餃子

お粥ときくと「病人の食べるもの」という先入観がある。実際に病院食といえば、水っけのまにまに浮かぶ米粒という三分粥がよぎる。胃にやさしいのは間違いない。 ふうふうと冷ましながら食べるお粥は滋味あふれるけれど、あまり噛まないからかえって消化には…

麺喰らう(その 968)ラーメン

同床異夢。行動をともにしていても、頭のナカミはわからない。同じ単語を使っていても、それが同じ事柄を指している保証はない。すべてすり合わせが必要なのだ。 たとえば、ラーメンを食べに行こうぜと言われてチャルメラおじさんがつくるような鶏がらスープ…

麺喰らう(その 967)特製ラーメン

PASMOやSuicaなどの電子マネーは、もはや生活に欠かせないインフラである。クレカからチャージしていると、お金を使っていないような錯覚に陥るのが注意点か。 キャッシュレスの利便性は高く、チェーン店はもちろんのこと、個人店でも使用できるところが増え…

定食春秋(その 642)マルゲリータ

トリコロールというと、青白赤のフランス国旗であり、日の丸や星条旗と同様、名が体を示している。それぞれの色には当然由来があるけど、ここでは割愛する。 世間では、トリコロール=おフランスだけど、実はイタリアの国旗もトリコロールである。なんでもフ…

定食春秋(その 641)とん汁こだわり卵朝食 in なか卯

どうも「京風」の響きに弱い。イナカモノだから京都へのコンプレックスがあるのだろうか。接頭語に京風がつくと、背筋が伸びるというか、佇まいを正したくなる。 試しにググると、だし、居酒屋、お好み焼き、フレンチ、野菜などの飲食店が検索される。なんて…

麺喰らう(その 966)春菊天そば

寒い季節は、春菊の旬である。旧暦と感覚がズレているけど、正月は新春だし、節分は立春の前日である。その名の通り春菊はいま栄養を蓄え、春に花を咲かせるのだ。 まあハウス栽培で年じゅう食べられるんだけど、やはり寒い季節にすき焼きに入ってる、肉の旨…