今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

つくる

定食春秋(その 234)自家製・のり弁

のり弁というと、弁当屋でもお値段が下位のほうなので、イージーに思われがち。安くて、腹もちもそこそこ、みたいに。果たしてそうなのか。そもそも、のり弁の定義とは何だろう。ごはんにのりがのせてあれば、あとは自由なのだろうか。オカズを置く場所、種…

定食春秋(その 233)自家製・カプレーゼ

紅白といえば源平合戦の昔から対立軸で語られがちですが、コントラストは美しい。色相、色彩、細かいことはともあれ、日本人の腑におちる。そうそう、紅白まんじゅうもあった。昭和の子なら卒業式が思い出されます。なんの癒着があったのか、縁起物として配…

麺喰らう(その 345)自家製・ジャージャーそば

暑ければ冷たい麺を食べればいいじゃない。心のなかのマリー・アントワネットがそう呟く。夏バテ気味の胃腸を甘やかすべく、本日もてぬき麺。頼みのシマダヤ流水麺、レトルトの肉味噌、きゅうり、買い置きの麺つゆ、小パックの豆乳。切ったり、洗ったり、わ…

麺喰らう(その 344)自家製・てぬきうどん

夏バテなのか疲れがたまり、晩ごはんを作るはおろか、食べるのも億劫な夜。習慣でスーパーを回遊するも、ピンとくるものもなく3周目に突入。出来合いの冷やし中華に惣菜でもつけるかな、なんて思っていると天ぷらコーナーの隅に揚げ玉を発見。言い方はアレ…

定食春秋(その 230)自家製・酢豚

パイナップルというと、かつては缶詰に入っていた印象。流通が発達した今では、生パイナップルも手に入りやすく、気軽な果物になりました。そしてパイナップルといえば酢豚問題。果物をオカズに入れるなんて、という声もあるけど、個人的にはありです。生ハ…

定食春秋(その 229)自家製・ローストビーフ

ローストビーフというと、ホテルブッフェで恭しくいただくもの。牛肉の輸入自由化前、昭和生まれとしては、憧れのハレの日のメニューです。ともあれ、赤みが残り、薄〜くスライスされたローストビーフを、甘辛いソースにつけてガツガツ食べたいという願望だ…

麺喰らう(その 339)自家製・冷やし中華

冷やし中華は、自宅でつくると大変です。イロとりどりの具材を買いそろえ、食べやすく切りそろえて、冷やしておかねばならない。ああ面倒。さらに麺、タレも種類が数多あり、店ごと、家庭ごとのバリエーションはおそらく無限大。個人的にはシンプルな酸っぱ…

定食春秋(その 228)自家製・野菜炒め

野菜炒めというと、当然肉っ気はない。清貧といえば聞こえはいいけど、外食ではやはり食指がのびない。老いたとはいえ、まだ、肉が食べたい。しかし自宅で主食が別にあり、サラダがわりに野菜炒めならば問題ない。サラダ油で炒めるのだから、温野菜のサラダ…

定食春秋(その227)自家製・麻婆豆腐

この写真の違和感に気づきますか? 単なる自家製の麻婆豆腐ではありません。そんな大した仕掛けではありませんので、以下本文をお読み下さい。麻婆茄子の素で麻婆豆腐をつくる、ふと思いついた自らのアイデアに膝を打ちました。ずっと冷蔵庫にあるので気にな…

定食春秋(その 226)自家製・冷しゃぶサラダ

しゃぶしゃぶ。肉をしゃぶしゃぶと湯にくぐらせるから、しゃぶしゃぶ。ホンマかいなと思うけどポン酢やゴマダレで牛肉をあっさりいただける。牛肉と書いたものの、豚、ブリ、カニなどのしゃぶしゃぶも食べたことがありますね。いずれも食材の旨味が溶け出し…

定食春秋(その 224)自家製・肉団子のトマト煮

ハンバーグをつくろうと買い物に出かけ、ふと気づくと肉団子をこねていた。何というか、空気を抜いて、真ん中をくぼませて、がめんどくさい。さっきまであったはずのやる気を置き去りに、成り行き任せで調理は進む。たしか、トマトの水煮があったはずだから…

定食春秋(その 223)自家製・ポテトサラダ

ポテトサラダが SNS で話題になっていた。なんでも、子連れのお母さんがポテサラを買おうとしたところ、イヤミを言うオジサンがいたとか。アンタ台所立ったことないだろう、と思う。ここで書くのも面倒なくらい、大変なのヨ、ポテサラってさ。それなのに副菜…

定食春秋(その 220)自家製・かに玉

冷蔵庫を眺めていると、生玉子の賞味期限が近づいている。たしか生食がダメになるだけで、火を通せばしばらく保つはず。とはいえ気になる。どうしよう、茹で玉子にして、醤油に漬け込むかな。などと刹那悩むものの、かに玉を思いつく。あれなら一気に数が捌…

定食春秋(その 219)自家製・回鍋肉

若いころ、回鍋肉を知らなかった。スラムダンクで桜木花道が「ホイコーロ」と注文したのが初見。なんだそれ、と思ったが調べもしなかった。たしか再会は餃子の王将。メニューに漢字で回鍋肉、ルビでホイコウロウと書いてあり、両者がやっと一致した。キャベ…

定食春秋(その 216)自家製・鳥から

自宅での揚げ物は、イベントである。コンロ周りだけでなく、換気扇にもかなりの油が回るので、そう気軽には行わないハレの日のイベント。そもそもオイルポットもないので、基本は揚げ焼き。トンカツのような重厚感あふれるものは出来合いに任せ、鳥からやカ…

定食春秋(その 215)自家製・ミニステーキ丼

ステーキが食べたいとの家人のリクエスト。最近はレパートリー不足もあって、夕食創作意欲が湧かなかったので、渡りに船とばかりに飛びつく。ステーキ専門店には敵わないけど、自宅なりのコツをみつけて頑張ってます。1)常温に戻す、2)強火で焼く、3)ひっ…

麺喰らう(その 319)シャウエッセンのパスタ

シャウエッセンにはずっと憧れがある。パリッとした音がごちそうになるのだと教えてくれたのはあなたでした。久保田利伸の CM も懐かしい。いまだにスーパーでも他商品よりは微妙にお高めで、その威光はいまだ衰え知らずといったところか。煮ても焼いても喰…

麺喰らう(その 316)自家製・肉うどん

家でお好み焼きを焼いた翌日。ぶた肉、揚げ玉、九条ネギが余っており、何かできないものか三題噺のように考える。答えはシンプル、肉うどん。あとはダシとうどんがあれば必要にして十分。そういえば自販機で売られているダシがおいしかったから、もう一本買…

定食春秋(その 211)自家製・オムステーキ

オムライスは確実に店で食べたほうがおいしい。気まぐれで数か月に一度、素人がつくるオムライスなんて、一行のボードレールにも如かない。とはいえ、家族からリクエストがあればつくります。いつか思い出になってくれればいいな、という淡い期待と、メニュ…

定食春秋(その 207)自家製・豚キムチ炒め

幼少の頃にキムチを食べたことがない。美味しんぼのアニメでみた気がするおぼろげな記憶で、少なくとも実家の食卓に上がったことはない。まあ、親の育った地域的なものもあるのだろう。わが家では納豆も食べたことがないし。ともあれ、大学の頃、焼肉店で初…

定食春秋(その 206)自家焼き・栃尾揚げ

栃尾揚げ。意外と知られていないが、新潟は長岡の名物である。任天堂のスイッチほど大きく、とても分厚い、非常に食べ甲斐のある油揚げです。こんがり焼いて、ネギを散らし、生姜醤油でいただくのがおいしい。しかし、それでは普通の厚揚げと変わらないので…

麺喰らう(その 309)自家製・かき揚げそば

今日のお昼はパスタにしようとスーパーへ向かうも、ついつい開店したばかりで揚げたてのエビのかき揚げを買い込んでしまう。くっ、仕方ない。家族にどう説明したものかと思いつつも、スライス九条ネギ、味つきお揚げさんなどを次々と買い物カゴに入れ、不退…

定食春秋(その 205)自家製・無限ピーマン

無限ホニャララ、というレシピをみかける。もやし、ピーマン、キャベツあたりの野菜が際限なく食べられる健康レシピ。ひとつ、試してみるか。ピーマン5個。種をとって、縦に切る。油を切ったツナ1缶、顆粒の鶏ガラスープの素小さじ2、ごま油小さじ1を混…

定食春秋(その 203)自家製・ゴロゴロ煮豚の野菜炒め

自家製の紅茶煮豚をつくり、つまみにしてみるものの、家族向けにはどうしようか。丼ぶりにしてもいいけど、そこまでの量はないのよネ。よし、ここは野菜炒めにしてみよう。豚コマのかわりにゴロゴロ煮豚というのも、実に酔狂ではなかろうか。さっそく、野菜…

定食春秋(その 202)自家製・紅茶の煮豚

食のエッセイといえば東海林さだお先生。池波大先生とは異なり、庶民派で B 級グルメだけど、だが、それがいい。なんというか、手が届く。そんな東海林さだお先生のレシピの1つ、チャーシュー。豚ブロックをお湯で煮て、醤油に漬け込むだけ。これが何度試し…

定食春秋(その 201)ちょい足し・味噌カツサンド

愛知県民の赤味噌愛、豆味噌愛は強い。代表格の八丁味噌は三河・岡崎の特産だけど、あの赤黒いやつらは名古屋メシの要といって過言ではない。北陸生まれで淡麗な味付けを好んだうちの母ですら『他のが売ってないから』という理由で豆味噌の軍門に下ってまし…

麺喰らう(その 299)自家製・コンビーフのスパゲティ

かつて明大前にあった喫茶店「とうほう」。今は再開発でなくなってるけど、あの界隈の学生にはボリューム、雰囲気込みで人気があったと思う。食事のメインはスパゲティ。A セットは 100 グラム、B 200、C 300、Z 600のメニュー体系で、お好みのスパゲティに…

麺喰らう(その 297)自家製・じゃじゃ麺

盛岡名物のわんこそば、冷麺、じゃじゃ麺とあわせて三大麺と並び称する。ひとつの都市にこれだけ名物麺が集まるのも、なかなか興味深いネ。わんこそば:前世紀に花巻で食べた。45 杯。冷麺:前世紀に盛岡で食べた。焼肉のシメ。じゃじゃ麺:5 年ほど前に三軒…

定食春秋(その 196)自家焼き・浜松餃子

餃子で町おこし、というと真っ先に宇都宮が思い出される。押しも押されもせぬ立派な県庁所在地に、さらに観光誘致するのが主な狙いだろう。ラーメンと厄除け目的で佐野に行った帰り、新幹線を待ちながら宇都宮で餃子を食べた。野菜多めの軽い食感で、あとひ…

定食春秋(その 192)自家製・麻婆ご飯

麻婆豆腐が食べたい。突然襲ってくる熱情。暑さが半端な日があるからか、体内温度計がイマイチずれている。ここは強制的に汗をかきたい。家で麻婆豆腐をつくるときは、ついつい丸美屋に頼りがちだけど、挽き肉が少し物足りない。ガッツリボリュームがいいん…