どうして期間限定商品にひかれるのだろうか。人気商品になると、行列したり、何軒も探したり、最近では転売屋問題もある。日本人の気質といえば、そんな気もする。 運よく手に入れてお気に入りになったとしても、期間が過ぎれば手に入らないのだ。特に嗜好品…
セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン。いつの間かコンビニは三国時代になっている。デイリーヤマザキ、セイコーマート、ミニストップなどもあるけどね。 正直、私にとってどこも大差なく、通り道にあるので「便利だから」という、コンビニの原点のよ…
結婚するまで、ほとんど料理をしてこなかった。一人暮らしのころ自炊といえば、鍋から食べるサッポロ一番塩ラーメン、醤油と味醂の炊き込みご飯など、悲惨だった。 結婚を機にコンビニで買った500円の料理本。調理器具の使い方や手入れ法、下ごしらえや保存…
きのこ。漢字だと木の子なんて書くけど植物ではなく菌類である。木だけでなく、動物のフンや死骸からも生えてくるけど、最近は栽培物が多く、安定して供給される。 さて、食欲の秋なので、なんとなくきのこ料理をつくる。つい松茸のハイシーズンに引っ張られ…
鶏料理で一番好きなのはささみの唐揚げである。子どもの頃、唐揚げといえばささみだった。少しパサついたささみが衣で包まれ、醤油を垂らすと非常においしかった。 両親が鶏を好きでなかったこともあるし、節約料理だったのかもしれない。しかし、刷り込みと…
昭和の頃と比べ、野菜はおいしくなった。テレビをみても、ふた言目には生で食べて「甘〜い」「みずみずし〜い」と叫んでおり、品種改良や栽培の工夫に頭が下がる。 特にピーマン、ほうれん草、春菊などの緑黄色野菜は進化が早い。幼い頃に悶絶したエグみや苦…
立ち食いそばが好きである。気軽にふらっと立ち寄り、気分に合わせて季節ごとのメニューを楽しむ。店ごとに、食券や現金払など作法が異なるのがドキドキするけど。 しかし、最近は純粋な立ち食いは少なくなり、スツールやテーブル席を揃えている店が多い。そ…
少し前に、外国人YouTuberが日本の飲食チェーンを腐す記事を読んで、複雑な気持ちになった。舌が合わないことと、おいしくないということはまったく別物だろう。 育ってきた食環境が違うから、好みが分かれるのは当たり前である。チェーン店は、好みはともあ…
関東と関西の食文化の違いは大きい。硬水と軟水、武家と公家、血縁と地縁。さまざまに対比されるけど、原因は複合的であり、関ヶ原あたりが境界線なのも面白い。 そんな違いの1つが「肉」。肉じゃがやカレーに入る肉が、一般に関東では豚、関西では牛なのだ…
ソ連からロシアになる頃、ペレストロイカだの、グラスノスチだの、ロシア語をよく耳にした。隣国なのに東西に広いこともあって、ウクライナ戦争は遥か遠く感じる。 プーチンだって来日した頃は、柔道好きで安倍首相との関係もよかったので、かなり歓迎ムード…
豆類を挙げよ、と言われてスラスラと思い浮かばない。かろうじて出るのは大豆、小豆、えんどう豆あたりで、あとは少し悩む。もやしは豆というより野菜の類いだし。 枝豆を思い出すものの、あれは完熟前の大豆だとか。さらに調べると、ナッツは木になる果実だ…
そばっ食いの私ですが、たまにうどんが恋しくなる。ツルツルしたうどんを喉で味わいたいときは、シンプルなほうがありがたく、温かいかけや冷たいぶっかけがいい。 で、最もシンプルな「しょうゆ」を選ぶ。茹でたてのうどんにを醤油をかけただけのシンプルな…
華僑の街中華。定食メニューが華やかで何度行っても悩んでしまう。体調、天候、直近に食べたものなどに左右され、思考もブレブレです。で、本日は鶏肉の香味揚げ。 鶏の唐揚げっぽいですが、中国語では香酥鶏と書き、鶏の香りサクサクといった意味合い。写真…
久しぶりの相州そば。季節メニューが豊富だし、カレー南蛮も抜群においしいし、何を食べようか悩んじゃう。こんなときは初心に立ち返って、朝そばにするのが吉。 PASMOで支払いをして、水を汲んでいるうちにやってくる朝そば。このスピード感こそ、立ち食い…
減塩クエスト第4弾、まだみぬメニューを求めて吉野家へと。吉野家の牛丼はダシがきいているからか意外に塩分が少なく、2g前半でも、嬉しいくらい選択肢がある。 牛丼小1.9 豚丼小1.5 豚丼並2.3 豚丼アタマの大盛り2.4 ねぎ塩豚丼小2.4 ねぎ塩牛カルビ丼小1.…
平政、ヒラマサ。字面から俳優の六平直政さんを思い浮かべるけど、あくまで私の心象風景であって、まったく関係はない。イメージとしては、何からの白身魚と思う。 無骨な字面にひかれて注文するも、いったい何を食べるのか気になって調べれば、アジの仲間な…
減塩クエスト第3弾はやよい軒。栄養成分表をじっとみつめる。味噌汁つきが多く、定食類は総じて塩分が多い。お子さまカレーが抜群の低塩ですがさすがに頼めない。 納豆朝食 1.9g しらすおろし朝食 2.4g 塩分が2g前半なのはこの辺り。朝食メニューをみると、…
昔ながらの醤油ラーメンといわれて、思い浮かべるものは人それぞれである。実家は外食をしない家なので、スーパーの生ラーメンこそが私にとっての思い出である。 鶏がらとポークエキスの入った醤油スープに、黄色いちぢれ麺が泳ぎ、具はゆで卵、ほうれん草、…
食欲の秋、天高く馬肥ゆる秋。さんまの塩焼き定食をみつけ、一年大過なく無事に過ごせたことに感謝する。大衆魚から高級魚になりつつあるけど、食べておかないと。 さんまを好むようになったのはいつ頃だろう。20代のとき連れて行かれたスナックで食べたさん…
サンドイッチというと、遠足のときのお弁当を思い出す。耳を落とした薄切りの食パンに、いちごジャム、ハムきゅうり、たまごが挟まれ、色とりどりでおいしかった。 戦中生まれの母が何をみて作ったかはわからないけど、ツナマヨがまだない時代、カツサンドも…
減塩クエスト第2弾。みんなの食卓でありたい、松屋へやってくる。松屋といえば充実の定食ラインナップと、カレーだろうとデフォルトでついてくる味噌汁である。 本来嬉しいサービスだけど、減塩志向には難敵である。味噌汁の塩分は1.5gあるので、味噌汁を残…
「おれのカミソリシュートは二枚刃よ!」とは、キャプテン翼の早田くんの台詞である。キーパーの手前で鋭く曲がるカミソリシュートを止められたのち、こう叫んだ。 何のことはない、右だけでなく左にも曲げられるというのがオチなんだけど、二枚刃ってそうい…
インドが国名を英語の「インド」からヒンディー語の「バーラト」に変更するかもしれないとか。大叙事詩「マハバーラタ」にもその名の残るバラタ族が語源とか。 植民地時代からの決別と、絶大なブランド力のあるインドの名との板挟みだろう。インド映画RRRを…
春先に食べた市場めしがおいしかった。一期一会、気になるものを順番に食べようと誓ったものの、どこの駅からも遠いので、徒歩派としては猛暑の夏は行けなかった。 チャーシュー麺 https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2023/04/09/000000 カレーそば …
いつの間にかBLTサンドときいて、ベーコン、レタス、トマトとわかる自分がいる。少なくとも学生のころは知らなかったし、21世紀に入ってから見知ったのだろう。 Wikipediaの記事は思ったより長く、米英での人気が書いてある。トマトの収穫期の夏の食べ物らし…
そばはもともとファーストフードである。気の短い江戸っ子が、屋台でサッと食べるものであり、寿司や天ぷらも同様だった。しかし、なんでも長く続くと権威化する。 そば、寿司、天ぷらはいずれも日本料理の代表となり、押しも押されもせぬ老舗ができて、当然…
松屋が台湾フェアを行っている。むろん私のアンテナに引っかかるのは、百貨店ではなく牛丼の松屋である。現地に開店して5周年を記念しているとか、おめでたい。 第1弾は鶏肉飯(ジーローハン)。寡聞にして知らなかったけど、台湾グルメの定番らしい。茹で…
減塩生活を楽しむべく、減塩クエストを開始する。まずはよくいくチェーン店の栄養成分を調べて、塩分少なめのメニューをピックアップしてみよう。第1弾、なか卯。 ローストビーフ重 2.0g チーズ牛丼小盛 2.1g かつおのタタキ丼 2.3g 親子丼小盛 2.2g とろた…
台湾出身の郭さんが、台湾で食べた担仔麺(タンツーメン)にヒントを得て考案したのが台湾ラーメン。唐辛子とニンニクをきかせたひき肉がたっぷりの名古屋めし。 台湾ラーメンが評判になると具材のひき肉は「台湾ミンチ」と呼ばれるようになり、ほかの料理に…
敵に塩を送る。戦国時代に内陸の甲州は塩がとれず、今川や北条による塩留めに苦しんだ武田信玄に、越後の上杉謙信が塩を送ったという逸話からくる言い回しである。 今ならば、経済制裁とその対策のような話ですね。実は謙信も塩を送ったわけではなく、禁輸せ…